• "技能検定合格者"(/)
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  1. 鹿児島県議会 2012-06-11
    2012-06-11 平成24年産業経済委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ……………………         午前十時開会        …………………… ◯桑鶴委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから産業経済委員会を開会いたします。  当委員会に付託されました審査案件は、議案一件及び陳情四件であります。  それでは、審査日程など協議のため、暫時休憩をいたします。         午前十時  休憩      ────────────────         午前十時二分再開 2 ◯桑鶴委員長 再開いたします。  審査日程につきましては、お手元に配付いたしております審査日程案のとおりとし、また特定調査事項につきましても、日程案に記載のとおり進めてまいりたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 3 ◯桑鶴委員長 御異議ありませんので、そのように進めることに決定をいたしました。  それでは、ただいまから商工労働水産部及び労働委員会関係の審査を行います。  まず、議案第六三号鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件を議題といたします。  初めに、商工労働水産部長の総括説明を求めます。 4 ◯田中商工労働水産部長 おはようございます。  それでは、お手元に配付してございます平成二十四年第二回県議会定例会産業経済委員会資料に基づきまして、御説明をさせていただきます。  まず、一ページをお開きください。
     商工労働水産部関係の予算以外の議案について御説明をさせていただきます。  鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、中小小売商業振興法及び中小小売商業振興法施行令に関する知事の権限に属する事務の一部が、平成二十三年八月三十日に公布された、いわゆる第二次一括法の制定に伴い、市に法律で移譲されることとなったことから、これに合わせて所要の改正をしようとするものでございます。  次に、主な所管事業の経過等について御説明をさせていただきます。  まず、新時代に対応した戦略的な産業おこしでございます。  新産業戦略の展開の1)平成二十四年度の企業立地の決定状況につきましては、これまでのところ四件の立地が決定をしておりまして、これに伴う新規雇用予定者数は三十三人となっております。  二ページをお開きください。  2)の企業誘致推進協議会総会の開催につきましては、県と市町村等が一体となった企業誘致活動の推進を図るため、五月十七日に総会を開催し、今年度の事業計画や予算の審議等を行ったところであります。  3)の鹿児島県モノづくりセミナーの開催につきましては、県内の自動車・電子関連産業の今後の展開や方向性などについての理解を深め、本県製造業のモノづくり力の底上げを図るため、五月二十三日に開催し、県内の自動車・電子関連企業、関係機関・団体等から約百名の参加をいただいたところでございます。  4)の農商工等連携推進事業の実施につきましては、中小企業者と農林漁業者が相互に連携し、本県の良質で豊富な農林水産物を活用した新たな商品やサービスなどの開発を支援するため、六月二十二日に関係機関等で構成する農商工等連携推進会議を開催することとしております。  5)のかごしま産業おこし挑戦事業の実施につきましては、かごしま産業支援センターに造成したかごしま産業おこし挑戦基金の運用益をもとに、本県の自動車・電子・食品等の分野や地域資源活用、農商工等連携など、中小企業の新商品やサービスの開発等を支援するため助成事業の公募を行いましたところ、中核的企業創出プログラム事業など六事業に対し、計四十四件の応募があったところでございます。今後、六月下旬ごろに助成対象事業を選定することといたしております。  三ページでございます。  6)の円高等対応緊急販路開拓支援事業の実施につきましては、円高や国内大手製造業の生産拠点再編などにより、取引減少等の影響を受ける県内中小企業の販路開拓を支援するため、大阪や東京で開催される展示会への出展支援を行っているところでございます。  7)のかごしま産業おこし郷中塾につきましては、県内の中小企業等の若手経営者や後継者等を対象に、経営哲学や先端事例を学び、商品開発や異業種交流等を行う第一回の講座を六月二日、三日に開催したところでございます。  (二)の地域産業の振興の1)県融資制度の充実につきましては、中小企業振興資金等の信用保証料率の引き下げ措置などを引き続き実施いたしまして、県内中小企業者を金融面から支援することとし、資金調達の円滑化に努めてまいりたいと考えております。  四ページをお聞きください。  2)の中小企業経営革新の支援につきましては、新商品開発や販路開拓などを通じて経営の向上に取り組む中小企業に対しまして、経営革新計画を承認し、金融面等の支援策の活用を促しますとともに、地域への波及効果の高い食品関連など六社の取り組みに対して支援を行うこととしております。  (三)つくり育てる漁業の推進の1)海面養殖業の振興につきましては、本県カンパチ養殖業の振興を図りますため、垂水市柊原の県カンパチ種苗生産施設におきまして親魚の養成を行いますとともに、種苗の生産・供給を行うことといたしております。このほか新たにクロマグロ養殖の振興を図るための協議会を設置することとしております。  また、ブリ養殖用の稚魚を採捕するモジャコ漁につきましては、昨年に引き続き好漁の年でございました。  五ページでございます。  2)の内水面養殖業の振興につきましては、ウナギ養殖の稚魚を採捕するシラスウサギ漁の採捕期間を延長いたしましたものの、三年連続で不漁の年となったところでございます。この状況を受け、五月二十三日に県議会及び県内の養鰻関係団体と合同で国等に対し、養鰻業の振興対策、シラスウナギの不漁対策に関する要望活動を行ったところでございます。  (四)漁業経営対策と担い手づくりの1)ザ・漁師塾の開催につきましては、新規漁業就業者の確保を図るため、漁業就業希望者を対象に、漁業制度の概要等の講習や漁業就業に関する相談など入門研修を実施することといたしております。  (五)水産物の流通・加工対策の1)海外見本市への出展につきましては、本県水産物の輸出促進を図るため、香港で開催されるアジア最大級の食品見本市フードエキスポ二〇一二に県漁連が参加し、本県の水産物をPRする予定でございます。  六ページをお開きください。  養殖カンパチの海外輸出につきましては、全国一の生産量を誇る本県産養殖カンパチの販路拡大を図るため、五月九日に垂水市漁協からマカオへ向けて、フィレ、カマなど三百二十キログラムが初出荷されたところでございます。  3)かつおのぼりの掲揚につきましては、県民の水産業に対する認識を深め、カツオ等の魚食普及を図るため、五月十六日から三十一日にかけて、県庁行政庁舎前の国旗掲揚台にかつおのぼりを掲揚したところでございます。  4)水産加工品の販路開拓・物づくり推進につきましては、水産加工業者の商品開発力と販売力強化を目的として、昨年度県が実施いたしましたかごしま匠海塾に引き続き、今年度は六月十五日に水産加工品販路開拓物づくり推進協議会を設立し、県内の水産加工業者等が連携して、さらなる水産加工品の品質向上や新商品開発、販路開拓に取り組むこととしております。  (六)漁港・漁村の整備と漁村地域の活性化の1)枕崎漁港広域漁港整備事業につきましては、漁船大型化等への対応や衛生管理の強化を図るため、平成二十三年に策定した特定漁港漁場整備事業計画に基づきまして、本年三月にマイナス九メートルの航路や泊地の工事に着手したところでございます。  七ページでございます。  水産技術の開発と普及の1)秋季ビンナガ漁場調査の実施につきましては、六月二十六日から七月二十五日にかけまして、秋季のビンナガ漁場を予測するための調査を漁業調査船により実施することとしております。  2)奄美海域の栽培漁業の推進につきましては、奄美海域の栽培漁業を推進するため、県水産技術開発センターで生産したシラヒゲウニの種苗を放流用として四月十一日から供給したところでございます。  誰もがいきいきと活躍できる雇用環境づくりのふるさとでいきいきと働ける環境づくり、1)緊急雇用創出事業臨時特例基金事業につきましては、基金を活用して離職者等の生活の安定を図るため、成長が見込まれる分野で短期の雇用・就業機会を創出する事業を実施しておりまして、今年度は県と市町村合わせて千六百人の新規雇用を見込んでおります。  八ページをお開きください。  2)民間教育訓練機関への訓練委託につきましては、職業訓練ニーズの増大に対応するため、民間教育訓練機関に委託して離職者等を対象とした職業訓練を実施しておりまして、五月末現在で四百七十二人の方が訓練を受けているところでございます。  3)の離職者等職業訓練助成につきましては、ただいま申し上げました職業訓練を受けておられる方の中で雇用保険等の支給がない受講者に対しまして訓練助成金を支給し、訓練受講期間中の生活の安定に資することといたしております。  4)の高校生就職支援セミナーの開催につきましては、各高校に講師を派遣して、就職希望の高校生に対して社会人としての心構えや面接試験対応などの研修を行いまして就職活動を支援するもので、六月から九月にかけて計十八回開催することといたしております。  5)の就活応援フェア合同会社面談会&就職講座につきましては、来春の新規学卒者などの若年者の雇用の確保や県内就職促進を図るために、六月二十八日に鹿児島市で開催することといたしております。  6)の雇用確保ローラー作戦の実施につきましては、鹿児島労働局や県教育庁とも連携いたしまして、経済団体や県内の約二千の事業所に対して、新規学卒者等の若年者や中高年齢者等の求人の確保及び雇用維持の要請を行うこととしております。  九ページでございます。  7)の技能検定合格者激励会の開催につきましては、労働者の技能修得意欲の増進や技能の向上を図るため、四月二十五日に激励会を開催したところでございます。  8)の日置市のパナソニック社への対応につきましては、日置市や関係機関から成る第三回合同対策会議を四月十九日に開催し、パナソニック社の今後の生産計画の見通しや早期退職者の再就職状況などの報告を踏まえて、今後の雇用対策や地元商店街、協力企業等に係る地域経済対策等について協議したところでございます。  9)の霧島市のアルバック九州への対応につきましては、関係四市町と連携しまして、主な製造業者に対する再就職希望者の受け入れ要請や、霧島市において特別労働相談会を開催しているところでございます。  次に、(二)仕事と生活の調和がとれた社会づくりの1)子育て応援企業の支援につきましては、仕事と子育ての両立支援に積極的に取り組む企業をかごしま子育て応援企業として登録し、広く県民に紹介することで、県内企業の子育て支援に対する自主的な取り組みを促進することとしておりまして、六月一日現在で百二十八社が登録されております。  十ページをお開きください。  次に、快適で活力ある生活空間の形成でございます。  個性豊かな景観と活力あるまちづくりの1)商店街を核とした共生・協働型のまちづくり活性化推進につきましては、商工団体等が協働して行う商店街活性化事業計画の策定に向けた取り組みを支援することといたしております。  2)の消費者購買動向調査につきましては、消費者の指向に沿った商店街の地域づくり等に活用するため、県内全域における購買動向を委託調査により把握・分析することといたしております。  3)の口蹄疫対策地域活性化事業の実施につきましては、かごしま産業支援センターに造成した口蹄疫対策地域活性化基金の運用益等をもとに、口蹄疫で影響を受けた地域経済の速やかな回復を図るため助成事業の公募を行いましたところ、地域再生・元気づくりイベント等支援事業などに対し、二十八件の応募があったところでございます。今後六月下旬ごろに助成対象事業を選定することといたしております。  十一ページでございます。  農山漁村の活性化と奄美・離島の振興の漁港・漁村の整備と漁村地域の活性化、1)離島漁業再生支援事業活動報告会の開催につきましては、漁業集落が実施する取り組みの活性化を図るため、五月十七日に、漁業集落や関係市町村等を対象に十九集落の取り組み等の活動報告会を開催したところでございます。  最後に、その他について御説明をさせていただきます。  鹿児島七ツ島メガソーラー発電事業につきましては、去る四月十日、京セラ、IHI、みずほコーポレート銀行の三社が鹿児島市七ツ島のIHI所有の土地を活用して、国内最大規模となる七十メガワットの太陽光発電所の建設を計画していることについて発表を行ったところです。  本県に再生可能エネルギーの象徴的な大規模施設が実現いたしますことは大変明るい話題でございまして、県としては、時代の要請に適合した今回の事業の実現に向けまして、鹿児島市とも連携し、最大限の協力をしてまいりたいと考えております。  以上で、商工労働水産部関係の総括説明を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。 5 ◯桑鶴委員長 次に、観光交流局長の総括説明を求めます。 6 ◯福壽観光交流局長 続きまして、観光交流局関係について御説明を申し上げます。  資料は、観光交流局と下のほうに記載してあるものでございます。  一ページをお開きください。  I 主な所管事業の経過等についてでございます。  一、新時代に対応した戦略的な産業おこし、(一)戦略的なPRの展開、ア、国内外に向けた情報発信の1)トップセールスの実施についてでございます。  アといたしまして、去る三月の鹿児島中央駅で開催されました九州新幹線全線開業一周年記念イベントにおきまして、県産品や観光のPRを実施したところでございます。  イ、三月の鹿児島・台北線の開設に伴いまして、鹿児島空港等のほか、台湾におきまして記念セレモニー等を開催したところでございます。あわせて、チャイナエアライン本社を訪問し、鹿児島・台北線の安定運航の要請を行ったところでございます。  2)かごしまPR基本戦略の推進につきましては、鹿児島・台北線の就航に合わせまして、「本物。鹿児島県」の魅力を発信をいたしますため、本県出身の人気タレントを活用した本県のイメージアップコマーシャルを三月二十五日から五月一日にかけまして、台湾の街頭ビジョンとテレビにおいて放映をしたところでございます。  二ページをお願いいたします。  3)物産観光展等の開催につきましては、本県産農林水産物など県産品の販路拡大と観光客の誘致を図りますため、今月の七日から十二日にかけまして、千葉の百貨店におきまして鹿児島物産展を開催しております。  イの鹿児島フェアの開催につきましては、四月に首都圏や中・四国、それから福岡の量販店におきまして開催をいたしましたほか、今月下旬には首都圏におきまして開催をすることといたしております。  ウ、レストランフェアの開催につきましては、三月から五月にかけまして、北海道、首都圏、関西地区、中国地区のホテルレストランにおきまして、本県のすぐれた食材を使ったフェアを開催いたしましたほか、七月には福岡地区のホテルレストランにおいても開催をすることといたしております。  三ページでございます。  4)かごしま遊楽館開館記念事業の実施につきましては、かごしま遊楽館が開館十七周年を迎えましたことから、五月三十日に、謝恩セールや記念ランチの提供とともに、九州新幹線全線開業一周年を記念いたしまして、県内各地への交通アクセスを紹介するパネル展や各地の農産物フェアを実施いたしたところでございます。  次に、イ、県産品の輸出促進、1)上海マーケット開発につきましては、上海市内の大手スーパーにおきまして、鹿児島の特産品を使用いたしました和洋菓子の試食販売会を実施し、消費者ニーズ等を調査いたしたところでございます。  四ページをお開きください。  (二)世界を魅了する観光地“KAGOSHIMA”の形成でございます。  魅力ある癒しの観光地づくりの1)着地型観光の推進につきましては、大隅地域の魅力を盛り込みましたおおすみ観光一〇〇選を四月から県内外の主要書店で販売をいたしておりますほか、県外の旅行会社等に対しまして、大隅地域への誘客を図りますための旅行商品の造成を働きかけているところでございます。  2)スポーツ観光王国かごしまの確立につきましては、五月十日に、福岡地区の大学のスポーツ団体等を対象といたしましてスポーツ合宿セミナーを開催し、PR活動を行ったところでございます。今月の九日から十日、先週末ですけれども、セミナー参加者を県内の合宿地に招待するツアーも実施をいたしたところでございます。また、この秋には、関西地区の大学生を対象とした合宿セミナーや招待ツアーを実施する予定でございます。  五ページでございます。  3)魅力ある観光地づくりの推進につきましては、市町村からの事業提案をもとに継続箇所の整備を進めますほか、特に、昨年度から重点的に取り組んでおります大隅の広域観光ルート大隅まるごと体験ラインに沿った景観整備や、与論島の新たな散策拠点整備など、離島を初め、県内各地への周遊性を高めるための景観形成や沿道修景などに取り組むこととしております。全体といたしましては表にしてございますので、後ほどお目通しいただきたいと思います。  六ページをお開きください。  4)奄美パークの活用につきましては、各種のイベントの開催等によりまして、奄美群島の観光拠点としての魅力を高めますとともに、引き続き、情報発信の強化に努めることといたしております。  次に、イ、国内外からの誘客促進の1)観光かごしま大キャンペーン事業の展開につきましては、三月から今月の末にかけまして、JR西日本とタイアップいたしまして、霧島アートの森やみやまコンセールなど芸術的な要素を持ちます観光資源を活用いたしました霧島アートな旅キャンペーンを実施しておりまして、霧島地区の旅館・ホテル等とも連携を図りながら誘客を図ってきているところでございます。  また、七月の下旬からは、県内外からの観光客に鹿児島にもう一泊していただくということで、大隅地域への回遊性を高めますため、大隅地域を中心として宝探しの旅キャンペーンを展開し、本県への誘客促進を図ることといたしております。  七ページでございます。  県外でのPR活動につきましては、五月の大型連休中に開催をされましたひろしまフラワーフェスティバルや、昨日、JR京都駅で開催をされました関西・九州交流観光PRイベントにおきまして本県観光のPRを行いましたほか、七月十四日から十五日に岡山で開催をされます夏たびフェアin岡山、それから七月二十二日に大阪で開催されます関西かごしまファンデーにおきましてPRを行うこととしております。  さらに、先月の十六日から今月の七日にかけまして、東京や大阪など県外六地区におきまして、さらなる旅行商品化に向けた説明会を実施してきているところでございます。  八ページをお願いたします。  2)海外からの観光客の誘致促進、ア、海外の旅行会社等の招請につきましては、三月二十五日に就航いたしました台湾を初め、韓国や中国などのマスコミや旅行会社等を本県に招きまして、鹿児島、指宿、屋久島、奄美等での現地視察や取材等が行われてきているところでございます。  九ページでございます。  イ、海外での現地セールスの実施につきましては、先月から今月にかけまして、韓国、香港、台湾、中国におきまして、現地の旅行会社等を対象とした訪問セールス等を行ってきているところでございます。  十ページをお聞きください。  3)クルーズ船の寄港促進につきましては、中国発着のレジェンド・オブ・ザ・シーズなどの鹿児島港への寄港を初めといたしまして、四月十三日には、名瀬港にアメリカの大型クルーズ船ザーンダムが初寄港したところでございまして、こうしたクルーズ船を含めますと、本年一月から十二月までに、現時点では鹿児島港に三十三回、宮之浦港や名瀬港を含めまして、県全体といたしましては六十三回の入港が予定されているところでございます。  クルーズ船のさらなる寄港促進に向けた取り組みといたしましては、来月の上旬に中国におきまして、現地のクルーズ船主や旅行会社等に対しましてセールスを行うことといたしております。  4)海外誘客の受け入れ体制の整備につきましては、外国人観光客の受け入れ体制の整備に向けた取り組みといたしまして、今月の九日に、先週末ですけれども、通訳案内士試験セミナーを開催したところでございます。  十一ページでございます。  (三)国際交流の展開でございます。  ア、外国青年の招致につきましては、本県におきます外国語教育の充実及び地域レベルでの国際化、国際交流の促進に資するため、語学指導を行う外国語指導助手や国際交流活動を行います国際交流員を招致しているところでございます。  イ、海外技術協力等の推進につきましては、本県と移住先国との緊密化に貢献する人材育成のため、現在、ブラジルとペルーへの移住者の子弟二名を県費留学生として県内の大学に受け入れております。また、今後、ブラジル、ドミニカ、中国から各一名ずつ、合計三名の海外技術研修員を受け入れることといたしております。  ウ、アルゼンチン県人会創立百周年記念式典への参加につきましては、記念式典が来る八月二十六日にブエノスアイレス市で行われますことから、同国を訪問いたしまして友好親善を図りますとともに、関係者の永年の御労苦をねぎらうことといたしております。  以上で、観光交流局の総括説明を終わります。よろしくお願いをいたします。 7 ◯桑鶴委員長 総括説明に対する質疑については、県政一般の一般調査でお願いをいたします。  続いて、議案についての関係課長の説明です。  経営金融課長に説明を求めます。 8 ◯堀之内経営金融課長 経営金融課関係につきまして、御説明いたします。
     お手元の議案等説明書の一ページをお開きください。  予算以外の議案といたしまして、議案書の一ページから二ページにかけて提案しております議案第六三号の鹿児島県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例制定の件は、当課が所管しております中小小売商業振興法及び中小小売商業振興法施行令に関する事務の移譲に関し、所要の改正をしようとするものでございます。  改正内容でございますが、平成二十三年八月三十日に公布されました、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行により、中小小売商業振興法及び同法施行令の一部が改正され、市における中小小売の方々が商店街の整備でございますとか共同店舗の整備といったものを行うための高度化事業計画の認定など、八事務を全市に権限移譲し、本条例により既に権限移譲をしておりました枕崎市、霧島市、奄美市の三市を条例別表から削除するものでございます。  なお、施行日は公布の日としております。  以上で、経営金融課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 9 ◯桑鶴委員長 説明が終わりましたので、議案に関する質疑等がありましたら、お願いをいたします。 10 ◯田之上委員 今、議案第六三号につきまして、経営金融課長、そして部長から説明をいただきました。  この条例制定によりましてどのようなメリットがあるのかをお教えをいただきたいと思います。 11 ◯堀之内経営金融課長 メリットでございますけれども、対象者の方々につきましては、この中小小売商業振興法の認定を受けますと、補助金、これは国の補助金でございますけれども、助成制度でございますとか、高度化資金の貸し付けに係る金利の優遇、これが有利子から無利子になります。  それと、身近な自治体である市のほうで事務処理が行われることになりますと、地域の実態に即したきめの細やかな対応が可能になるのではないか。また、申請者にとってみれば、申請等に係る労力の軽減、処理時間の短縮化とかそういったものが図れると思います。また、自治体が申請を通じて事業の情報をより詳しく把握されるということで、自治体のまちづくりというものの整合性が、商店街の整備と一体となったまちづくりが進められるのではないかと考えております。 12 ◯桑鶴委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 13 ◯桑鶴委員長 ほかにないようですので、議案についての質疑を終了いたします。  それでは、議案第六三号に関する取り扱い意見をお願いをいたします。 14 ◯田之上委員 議案第六三号は、国の第二次一括法の制定に伴い、中小小売商業振興法及び中小小売商業振興法施行令に関する高度化事業計画の認定等の事務について、法律で移譲されることとなった枕崎市、霧島市、奄美市の三市について削除するという所要の改正をしようとするものであり、適当と認められますので、原案のとおり可決でお願いいたします。 15 ◯桑鶴委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 16 ◯桑鶴委員長 ほかに御意見がないようですので、それでは、採決をいたします。  ただいま議案第六三号につきましては、原案のとおり可決との御意見がありましたが、原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり] 17 ◯桑鶴委員長 異議なしと認めます。  よって、議案第六三号につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。  以上で、議案に対する審査を終了をいたします。  次に、お手元の請願・陳情文書表により、陳情の審査を行います。  では、継続審査分の陳情第二〇〇四号について審査をいたします。  まず、その後の情勢の変化などにつきまして、雇用労政課長の説明を求めます。 18 ◯桑木野雇用労政課長 陳情第二〇〇四号「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書の採択を求めることについての陳情につきましては、その後の状況に変化はございません。  以上でございます。 19 ◯桑鶴委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いをいたします。 20 ◯ふくし山委員 その後の状況に変化がないということで、これまでの会議録もちょっと見させていただきましたが、私、初めてのことでございますので、少し基本的なことだけお尋ねをさせていただきたいと思います。  協同労働の協同組合法の速やかな制定を求める意見書を出してもらいたいということで、陳情の要旨が、この意義とか効果とか、あるいは現在における課題とかそういったものが少し書かれているわけですけれども、基本的にこの要旨の中身についての県の見解もお聞きをしたいと思います。 21 ◯桑木野雇用労政課長 協同労働の協同組合法の制定につきましては、状況説明にも書いてございますとおり、これまで二度ほど政府の答弁が出されておりまして、法律の制定について、国において法制定の必要性や既存法との整合性などが検討されるものと考えておりまして、私どもとしては、国の動きを注意深く見守ってまいりたいと考えております。 22 ◯ふくし山委員 今、国の動きで変化はございませんか。 23 ◯桑木野雇用労政課長 状況に変化はございません。 24 ◯ふくし山委員 地方、それぞれの地域とか自治体で抱えるような課題の解決にも一定寄与するというようなことがこの中に触れられているわけですけれども、国は国で超党派でいろんな作業というか協議もしているようですけれども、現状でのこの制定に向けての課題として何があるか、最後にそのこともお聞かせいただけませんでしょうか。 25 ◯桑木野雇用労政課長 協同労働の協同組合といいますのは、働く人全員で出資して経営にも参加するという新しい働き方でございます。したがいまして、企業に雇われるのではなくて、お互いに経営をし、働くということで地域密着型の細やかなサービスを生み出すというようなメリットもございます。  一方で、懸念されておりますのは、市民会議のホームページで公開されている法案によりますと、例えば、最低賃金法や労働組合法などの労働関係法令が適用される形になっていないと思われますことから、労働者保護についての懸念を表明している団体もございます。そういったことから、既存法の労働者保護の観点、それから既存法との整合性等について検討されるべきであろうかと思います。 26 ◯ふくし山委員 よくわかりました。  済みません、もう一点だけお尋ねしたいと思いますが。 27 ◯桑鶴委員長 はい、どうぞ。 28 ◯ふくし山委員 各都道府県議会とかあるいは市町村議会でのこの意見書の採択状況というのが、もし今おわかりでしたら教えてくださいませんでしょうか。 29 ◯桑木野雇用労政課長 これはホームページの情報でございますけれども、平成二十四年一月末現在の数字でございますが、都道府県段階で三十二の都道府県において意見書の採択が行われているようでございます。 30 ◯ふくし山委員 はい、わかりました。  以上です。 31 ◯桑鶴委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 32 ◯桑鶴委員長 ほかに質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いをいたします。 33 ◯田之上委員 特に情勢変化等もないようであり、引き続き国等の動きを見守る必要があると考えますので、継続審査でお願いします。 34 ◯桑鶴委員長 ほかにはありませんか。    [「なし」という者あり] 35 ◯桑鶴委員長 ほかに意見はないようですので、それでは、採決をいたします。  ただいま、陳情第二〇〇四号について継続審査との御意見がありましたが、継続審査すべきものとすることに御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり] 36 ◯桑鶴委員長 御異議ありませんので、陳情第二〇〇四号は継続審査すべきものと決定をいたしました。  以上で、陳情の審査を終わります。  次に、県政一般についてであります。  まず、特定調査事項の九州新幹線全線開業及び東日本大震災後の本県観光の動向について、観光課長の説明をお願いをいたします。 37 ◯本 観光課長 それでは、特定調査事項の九州新幹線全線開業及び東日本大震災後の本県観光の動向についてというテーマに基づきまして、お手元に配付してございます資料、青い文字で書いてある資料でございます。これに基づきまして御説明を申し上げたいと思います。  資料の一ページをお開きください。  全国及び鹿児島県における観光の動向についてでございます。  まず、宿泊旅行者等の動向でございますが、このページの上のほうの折れ線グラフは、全国における宿泊旅行者の動向ということで、観光庁が全国共通の統一基準により実施しております宿泊旅行統計調査の平成二十三年一月から十二月までの一年間分につきまして、対前年同月比の推移をグラフでお示ししたものでございます。  グラフの青い線は延べ宿泊者数でございまして、東日本大震災が発生しました昨年の三月に急激に落ち込み、八月になってやっと前年並みに回復してきております。特に、赤い線でお示ししております外国人につきましては、原子力発電所事故の影響を強く受けまして、三月、四月と極端に下落し、それ以降も回復の足取りが重い状況でございます。  下のほうの棒グラフは、JNTO(日本政府観光局)が発表しております訪日外国人旅行者数の推移を示しております。  右下の青い棒グラフになりますが、ことし一月から四月までの入国者数を記載してございます。三月以降やっと回復してきているという状況でございます。  それでは、めくっていただきまして二ページをお開きください。  ここでは、県の資料を用いまして、鹿児島県における宿泊観光客の動向について御説明を申し上げます。  このページの上のほうの折れ線グラフは、月に一回県内の主な宿泊施設や観光施設を対象として実施しております、鹿児島県観光動向調査というサンプル調査の平成二十三年一年間と本年一月から四月までの調査結果をお示ししております。  まず、上のグラフの太い青線をごらんください。  県内全体の宿泊者数の推移を示しておりますが、昨年の一月から三月につきましては、一月の新燃岳の噴火に続きまして、三月に東日本大震災が発生しました影響を受けまして、宿泊者数は三カ月平均で対前年比一八・四%の減少と前年を大きく割り込む結果となっております。その後、九州新幹線の全線開業を受けまして、本県への入り込みが徐々に持ち直しまして、六月以降は対前年比二〇%前後の増加で推移してきているところでございます。  このページの下の表は、外国人観光客の動向でございます。  昨年は東日本大震災の影響を受けましてマイナスが続いておりましたが、ことしに入りましてから大きな回復を見せております。この関係は後ほど六ページにも出てまいりますので、そちらのほうで改めて御説明をさせていただきたいと思います。  それでは、三ページをごらんください。  県内地区別における宿泊客の動向でございます。  一番上の表の鹿児島地区とその下の指宿地区を見ていただきますと、昨年の一月から三月期はいずれもマイナスとなっておりますが、四月から六月期からプラス基調が続いております。その下に記載してございます霧島地区や種子・屋久地区も、回復が少しおくれておりますが、七月から九月期あるいは十月から十二月期からプラス基調に転じております。全体としましてもプラス基調が続いておりまして、新幹線の全線開業効果を見てとることができます。  めくっていただきまして、四ページをお開きください。  発着地別宿泊客の動向でございます。  上の表の右側の赤色、あるいは薄赤色の部分を見ていただきますと、関西及び中国地区の割合がふえておりまして、この表から、新幹線の全線開業によりまして関西や中国地区からの入り込みがふえていることがわかります。  五ページをごらんください。  ここの表は、関西及び中国地区から九州各県への入り込み状況を示しております。前年同月比増加数のところを見ていただきますと、鹿児島県は関西・中国ともに一番で、その右の前年同月比増加率でも、関西が二番目、中国では一番多い増加率となっております。  めくっていただきまして、六ページをお開きください。  さきの二ページでも出てまいりましたが、外国人観光客の動向でございます。  本県では、外国人観光客の中で一番大きな割合を占めるのは韓国でございますが、このページの上の表の韓国のところにありますように、東日本大震災や円高等の影響によりまして、ことしの一月まで韓国からの入り込みの低迷が続き、外国人全体で前年を割り込む結果となっておりましたが、二月以降は韓国からのゴルフ客などの入り込みにより持ち直してきましたほか、三月二十五日の台北直行便の就航によりまして台湾からのツアー客が大きく増加してきており、外国人全体で見ましても前年を大きく上回っている状況でございます。  七ページでございます。  クルーズ船の寄港の状況でございます。  まず、昨年の全国の数字をごらんいただきますが、外国船社、日本船社合わせまして八百八回の寄港でございました。東日本大震災の影響を受けまして、前年比マイナス十三%となっております。  このうち、下の表の図表二に記載してございますが、屋久島の宮之浦港が全国七位、鹿児島港が全国十位の寄港回数となっております。  続きまして、ことしの鹿児島県への寄港回数をごらんいただきたいと思います。  めくっていただきまして、八ページをごらんください。  上の表の右端になりますが、平成二十四年は鹿児島港が三十三回、その他の港が三十回ということで、合計六十三回の寄港が予定されているところでございます。  九ページをごらんください。  教育旅行、すなわち修学旅行の受け入れ状況でございます。  上の表を見ていただきますと、右端の赤い棒グラフになりますが、九州新幹線が全線開業しました昨年、平成二十三年は対前年比で約二〇%増の約九万三千人となっております。  地区別に見ますと、下の表になりますが、鹿児島、南薩、奄美の三地区が約三〇%の増加となっております。北薩地区を見ますと二倍強の増加となっておりますが、出水市などを中心とした誘致セールス活動等の成果によるものでございます。また、大隅地区では垂水漁協におけるカンパチのえさやり体験などを初めとした体験学習の受け入れ等によりまして、約十五倍の増加となっているところでございます。  なお、今後の受け入れ状況につきましては、現時点で把握している数字でございますが、資料下段に参考としてお示ししておりますとおり、福岡や関西からことしと来年にそれぞれ五千名前後の修学旅行の受け入れが予定されておりまして、これらはいずれも新幹線を利用して鹿児島を訪れるものでございます。  めくっていただきまして、十ページをごらんください。  スポーツ合宿の受け入れ状況でございます。  このページの上のほうのグラフは、過去六年間の推移をグラフでお示ししております。  県では、平成十八年度に観光交流局内にスポーツ合宿誘致の総合窓口機能を置きまして、プロスポーツや実業団、大学のスポーツサークル等のキャンプや合宿の誘致に取り組んできたところでございますが、平成二十三年度は過去最高の九百五十八団体、延べ人数で約十一万人の方々が本県で合宿を行ったところでございます。  下の表は、地区別の受け入れ状況でございます。  県では、県内各地の市町村と連携しながら、大阪や京都、福岡で大学生を対象としたセミナーを開催したり、合宿地決定を左右するキーマンを本県に招待しまして、スポーツ施設や宿泊施設の視察ツアーを実施してきております。
     こうした取り組みや、市町村が独自に設けておりますスポーツ合宿に対する各種助成制度、志布志と大阪を結ぶさんふらわあの利用促進などが相まって、特に大隅地域や姶良・伊佐地域での受け入れが増加してきているところでございます。  なお、ここのページにございます平成二十三年度受け入れ実績につきましては、現時点の速報値でございまして、今後、詳細な調査結果を取りまとめ次第、改めて公表することとしております。  続きまして、十一ページをごらんください。  平成二十四年度の観光振興施策でございます。  今年度は、九州新幹線全線開業の二年目になりますことから、関西・中国、北部九州を主な対象地域としまして、交流人口の一層の増加を図り、全線開業効果の定着に努めますとともに、県内各地への波及・拡大を図ることとしております。  また、海外につきましては、鹿児島から直行便がございます韓国、中国、台湾を初めとする経済成長が著しいアジアを中心とした海外からの誘客を進めていくこととしております。  この具体的な施策体系が、このページの下のほうに記載した表でございます。  観光立県かごしま県民条例に基づく観光振興基本方針に基づきまして、三つの大きな柱を立てております。  一番目が魅力ある癒しの観光地づくり、二番目が国内外からの誘客促進、三番目が「おもてなし先進県鹿児島」づくりでございます。  具体的には、めくっていただきまして十二ページをごらんください。  まず、魅力ある癒しの観光地づくりの1)体験・交流型観光ビジネスモデル確立事業でございますが、これは、県内各地におけます着地型観光のビジネスモデルを構築するために、専門家や観光アドバイザーからの指導・助言を得まして、着地型観光メニューをさらに充実させ、磨き上げますとともに、旅行会社等を対象としまして、セミナーや商談会等を実施して売り込みを図っていくこととしております。  その下の2)スポーツ観光王国かごしま確立事業につきましては、プロスポーツチームの歓迎行事等を行いますほか、大学生等のスポーツ合宿や大会の誘致に取り組み、スポーツを通じた観光客の増加を図ることとしております。  3)魅力ある観光地づくり事業(サイン整備を除く)につきましては、ハード整備事業でございまして、錦江湾しおかぜ街道や大隅まるごと体験ラインなどの観光周遊ルート上に展望所や駐車場、休憩施設、遊歩道などを整備していくこととしております。  4)佐多岬観光整備調査事業につきましては、佐多岬公園等の整備のあり方につきまして、調査・検討を行うこととしております。  続きまして、国内外からの誘客促進でございます。  1)観光かごしま大キャンペーン推進事業につきましては、民間と行政が一体となって県外からの観光客の誘致に取り組むもので、大都市圏や県外の主要都市で観光PRを行ったり、旅行会社へのセールス活動、マスメディアを活用した誘客宣伝等を行うこととしております。特に、ことしは九州新幹線全線開業二年目ということで、二年目のジンクスと言われます落ち込みがないよう、JR九州やJR西日本と連携してタイアップキャンペーンを展開するなど、国内対策を強力に進めることにしております。  2)九州観光共同推進事業につきましては、九州一体となった観光振興に取り組んでおります九州観光推進機構に財源などを拠出する事業でございます。  次に、十三ページをごらんください。  3)YOKOSO!KAGOSHIMA(海外誘客強化)事業は、海外から観光客を呼び込むための事業でございます。  去る三月二十五日に台北直行便が就航いたしましたが、このほかソウル線、上海線もございますので、こうした直行便がある台湾、韓国、中国を初め、交流会議を通じて長い交流の歴史がございます香港やシンガポールなどからの観光客誘致に取り組むこととしております。  4)国際クルーズ船誘致促進事業につきましては、中国の経済発展を背景に、中国を母港とする日本向けのクルーズ船がふえておりますことから、本県への寄港に向けて、船会社などを対象としまして積極的な誘致活動を行うこととしております。  続きまして、おもてなし先進県鹿児島づくりの1)観光振興対策事業につきましては、県観光連盟を事業主体としまして、国内外への観光広報宣伝を展開しますとともに、タクシーやホテル・旅館といった観光サービス業従事者の質の向上を図りますために、各種研修会や人材育成塾等を開催するものでございます。  2)YOKOSO!KAGOSHIMA(海外誘客強化)事業の(誘客対策を除く)につきましては、海外誘客の強化を図りますため、外国人観光案内所の整備や国別ガイドブックの作成を行うこととしております。  3)魅力ある観光地づくり事業(サイン整備)につきましては、外国語表記の観光案内標識や道路案内標識等の整備等によります、九州新幹線全線開業後の観光地づくりや受け入れ体制のさらなる充実を図ることとしております。  以上で資料の説明を終わらせていただきますが、今後とも、「本物。鹿児島県」の多彩な素材を初め、魅力ある癒しの観光地としての魅力を国内外に情報発信するなど、市町村や関係団体、観光業界と連携を図りながら、諸般の施策を積極的に推進してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 38 ◯桑鶴委員長 以上で説明が終わりましたが、質問等ありましたら、お願いをいたします。 39 ◯持冨委員 簡単に幾つかお聞きしたいと思います。  三ページに、県内地区別における宿泊客の動向というのが書いてありますが、それぞれ伸びているということですけれども、今年度は大隅地域への誘客というのを頑張っていこうと一生懸命取り組んでいるところかと思いますが、ここには大隅地区がないんですけど、その他ということなんですか。大隅地区の現状はどうなんでしょうか。 40 ◯本 観光課長 観光課で行っております動向調査につきましては、二十三年度は大隅地区は、その他の地区ということに入れておりまして、これでは大隅地区の概要はわからないということで、二十四年度から、下のほうの紫のグラフがございますけれども、こういう形で調査ポイントといいますか、区分というのをふやしまして出すようにいたしました。  実際は新年度の四月から始める予定ですが、ちょっと前倒ししまして、三月分から出るようになっておりまして、前年度は区分ができないところでございます。 41 ◯持冨委員 今年度からやるということですからいいんですけど、やはりそういう問題意識を持って取り組まなければいけないのかなと思います。  九ページですけれども、一番下のところに教育旅行の受け入れ状況ということで福岡と関西が書いてありますが、中国地方についてはどうなんでしょうか。 42 ◯本 観光課長 中国地方につきましては、広島が二千百三十六名、岡山が三百八十名、山口が百七十九名ということで、合計二千六百九十五名という数字が出ております。(午後の再開後、訂正発言あり) 43 ◯持冨委員 はい、わかりました。  中国地方もやはり今、ターゲットにして取り組んでいるのかなと思っておりますが、そういう意味ではぜひまた、新幹線全線開業というのを利用してということでありますので、取り組みもよろしくお願いをしたいと思います。  それからスポーツ合宿のところで十ページ、姶良・伊佐のところが急激に伸びているわけですが、これは何か理由があるんでしょうか。 44 ◯本 観光課長 こちらのほうの主な理由は、霧島市と姶良市でございますが、まず、霧島市につきましては、平成二十三年度に新燃岳噴火対策としまして合宿団体の補助金制度を導入したことによりまして、合宿をメーンとする旅行エージェントが霧島への送客を積極的に行ったこと、それから、補助金導入にあわせまして、霧島市もホテル・旅館組合との連携を強化しまして、合宿受け入れ体制の整備を行っております。また、宿泊施設側も、これまで観光客だけに頼ってきたところでございましたが、今回の新燃岳の噴火の影響を受けまして、こうしたスポーツ合宿の受け入れに対しましても前向きな取り組み姿勢に変わってきたというようなことが挙げられます。  次に、姶良市のほうは、平成二十四年二月下旬から約二週間、韓国のプロ野球チームの斗山ベアーズというチームが初めて春季キャンプを姶良市で行いまして、選手、スタッフ合わせて約七十名が長期滞在いたしましたため、数字が大幅に伸びているようでございます。また来春のキャンプに来ていただくよう、韓国まで誘致にも行くことにしているところでございます。 45 ◯持冨委員 スポーツ合宿については、評判がよければ継続性がありますし、非常にいいなと思っております。また、力を入れていただければと思います。  合宿してトレーニングすることもですが、いろんな大会を誘致しますと、それに伴って観客もそうですし、またそれにまつわる保護者の方もそうですし、大変広がりがあると思っておりますけれども、新たに何かそういうスポーツのイベントを組もうというような取り組みがなされているんでしょうか。 46 ◯本 観光課長 先ほど申し上げましたように、各市町村のほうでいろいろ積極的な取り組みが行われております。特にプロスポーツの関係ではそういった観客もたくさん見に来られるということで、毎年県のほうでもスポーツキャンプガイドブック、こういったのを関係市町村と共同してつくっておりまして、積極的に誘致に取り組んでいるところでございます。  ことしも春のプロスポーツキャンプにつきましては十六チームが鹿児島でキャンプを実施するなどしておりまして、成果が出ているところでございます。 47 ◯持冨委員 今申し上げましたのは、大会を企画するというかそういうことで、例えば東京マラソンで一気に東京が活性化したようなこともありましたし、いろんな地域でトライアスロンでありますとかそういう大会を組んでいくといろいろと継続的にできるんじゃないかなと。  一つは、薩摩川内市で全日本のバレーボール部が合宿をしておりますね。県内出身の選手がオリンピックに出そうな感じもするんですけど、そういったときに、合宿だけじゃなくて、例えば高校の試合をそこで組むと交流ができていいのではないかなと、そういう企画はしないものだろうかと。この間、薩摩川内市に行ったときにそんな話もしたんでしたけれども、せっかくあれだけ一流の人が来て、見る機会もある、またそこで交流する機会もある、そういうときに、施設もある、何か大会を組んだりすれば人も呼べる、恐らくみんな来たいと思うんじゃないかなと、そんなこともあったんですが、そういうものを、市町村がやっているという発言でしたけれども、県としていろいろかかわってやっていくというようなことは考えられないんでしょうか。そういう意味です。 48 ◯福壽観光交流局長 今、観光課長からも申し上げましたように、いろいろとキャンプも多くなっております。特にプロキャンプでありますと、そのファン層というのも期待をされるところでありまして、最近は野球でいいますとこちらで公式戦が始まるようになりました。それからサッカーでいいますとサッカーのプロキャンプ、日程調整をしながら施設を利用しているわけですが、先般は静岡ダービーといいますか、静岡に拠点を置く有名なサッカーチームのこちらでの試合というのもあります。  公式戦は、野球もそうですし、それぞれの協会なりそれからプロの関係がございまして、興行ベースの話等もあります。ただ、そういうお話が出てきたということは、新幹線の開業効果もありますし、それからあわせて、キャンプ地におきます例えばサッカーのケースのように、こちらでサッカーキャンプをやっている、練習試合もある、加えてまた観客の方々にも楽しんでいただきたいというようなことでございまして、そういった意味での広がりが出てきているものと承知をしております。  これにつきましても、キャンプ等で我々がいろいろと誘致活動をする中でお申し出等、それから日程的な可能性があればそういうものについても慫慂していきたいと考えております。 49 ◯持冨委員 競技団体あるいはそういう協会とのそういう接点を持っていくという、そういったところもあると思いますので、ぜひ県も積極的に取り組んでいただければと思います。  最後にもう一点、十二ページに佐多岬観光整備調査事業というのが載っています。これは皆さん心配していて、大変だなというのはもう視察に行った方は皆さんそう思っておられると思うんですが、実際今、どんなメンバーで、どんなスケジュールで、話がどこまで進んでいるのかということをちょっと教えていただきたいと思います。 50 ◯本 観光課長 佐多岬観光整備調査事業につきましては、事業実施に向けまして南大隅町と協議を進めながら、現地調査とか情報収集を行っているところでございます。具体的な状況につきましては、民間の事業者さんと南大隅町のほうで具体的な値段交渉が進められているところでございます。 51 ◯持冨委員 話は進んでいるんでしょうか、結論が出そうなんでしょうか、その辺はどうなんですか。 52 ◯福壽観光交流局長 委員皆様御案内のように、佐多岬の国立公園の中でございまして、自然公園法に基づいて施設が設置をされ、老朽化しているということが佐多岬の一番大きな課題であろうかと思っております。  今、観光課長が申し上げましたように、施設の管理運営に携わる民間事業者がありますので、あるいはまたそこへのアクセスの道路もこれは民間事業者の私有地でございます。  そうした観点から、私有地の活用あるいは私有地のアクセスをするために、南大隅町、私どもも入っておりまして、事業者とのさまざまな検討を行っているという状況でございまして、これには、観光課長が申し上げましたようにさまざまな要素が実は絡んでおりまして、今そういうことで鋭意話し合いを進めているという状況でございます。 53 ◯持冨委員 はい、いいです。わかりました。 54 ◯桑鶴委員長 ほかにありませんか。 55 ◯ふくし山委員 今、観光の動向についてはこの資料も含めて御説明いただきましたので、状況についてはよくわかりました。  それで、これからのおもてなし先進県鹿児島づくりということで、いろいろな施策あるいは事業を進めていくということもここに示されているわけですけれども、実際にこの状態をどう継続するかあるいはリピーターをどう確保していくかといったようなことが、これから一つの課題になっていくんだろうと思いますけれども、そうしたときに、例えば今、鹿児島に来ていただいている観光客の皆さんは、個別に来られる方もいらっしゃるでしょうし、団体で来られる方、あるいは教育旅行、修学旅行で来られる人、それぞれの立場で鹿児島に来られた感想とか、あるいは来たときの課題とかいったものを調査するようなそういった場面というのは、これまではつくってないんでしょうか。 56 ◯本 観光課長 県のほうでは、観光課では観光まごころ体験だより大募集ということで、こういったパンフレットをホテルさん、旅館さん等に置きまして、あなたの鹿児島での観光体験談を教えてくださいということでアンケート調査をいたしております。これはA4の紙ですが、中をハガキ大に切り抜きまして、もちろん無料になるわけでございますが、よかった体験、悪かった体験、こういったのを教えてくださいというようなことでアンケート募集をいたしております。年間五百から八百ぐらいのお便りが寄せられまして、それをもとに表彰等を行っているところでございます。  それから最近では、特に鹿児島中央駅でのタクシーの評判ですね、これがたまに対応が悪かった、近いと舌打ちをされたとか、おりるときにバタンとドアを閉められて去られたというようなことでお話が参りましたので、JR九州さん、それから県のタクシー協会さんのほうと協議をいたしまして、中央駅に乗り入れるタクシーと今、人気の指宿市、それと鹿児島空港のほうに大体八百台ぐらいのタクシーがあるそうでございますが、こちらのほうに先ほど申し上げました観光まごころ体験だより大募集ということで、タクシーのポケットの後ろにこの紙を入れまして、具体的にお客様に体験談を書いていただくといった取り組みをしているところでございます。 57 ◯ふくし山委員 その取り組みはよくわかりました。  今、御答弁では五百から八百ぐらい一年間でいろんな意見が寄せられたということで、中には、後でお聞きをしようと思っていたんですけれども、タクシーの対応のあり方とかですね、県も県民総ぐるみで観光客を温かく親切に迎える観光まごころ県民運動、こういったことも展開するといったようなことになっているので大変大事なことかなと思いますけれども、それ以外に、そういった体験談等から見える課題といったものはございませんでしょうか。ソフト面・ハード面両方あると思いますけれども、もしあればお示しをいただきたいと思います。 58 ◯本 観光課長 鹿児島に来られた観光客、お客様、こういった方に気持ちよく過ごしていただく、あるいはまた来ていただこうという気持ちを持っていただくためには、やはり先ほど申し上げましたタクシーの運転手の方もそうですが、例えばホテル・旅館のお客様の接遇を担当される方々、こういった方々の資質向上が大事であるということは言うまでもないことでございますが、このために県としましては、観光連盟と共同でおもてなしセミナー、観光関係者従事者接遇研修会というものを開催しております。昨年は九月から一月にかけまして、鹿児島、指宿、鹿屋、霧島、奄美、屋久島、出水で合計八回の接遇研修会を開催しているところでございます。  また、そうした中で中核的役割を担う方、かごしま観光人材と呼んでおりますけれども、こういった人材の育成をするための塾、昨年は十一月十七日から十八日の二日間でございましたが、観光業界の先進的な方を講師としてお招きしまして、このような育成塾も開催しているところでございます。 59 ◯ふくし山委員 観光客の皆さんの声を受けての対応はわかりました。  中央駅の西口とか駅周辺の交通混雑のことなどもよく今、本会議でも取り上げられているわけですけれども、そういったハード面ですね、それを観光客の皆さんから御指摘があるのかどうかよくわかりませんが、以前も標識がわかりづらいとか、観光案内板がわかりづらいとかですね、あるいはこれだけ外国人の方もふえてきていますので、外国語併記の部分がどうなのかといったようなこともよくお聞きをしたんですが、そういった点については今、余り問題はないと思っておられるんですかね。 60 ◯本 観光課長 観光標識等につきましては、観光案内板四カ国語、日、英、中、韓ですが、これで表記している観光案内板が県内に三十四基ございます。そして、日、英の二カ国語は鹿児島空港のところに一基、そしてそのほか鹿児島ロマン街道とかそういったような形で、日本語と英語で表記してございます観光案内標識を約八百基設置しているところでございます。  こうした観光板の設置が進んだからではないかと思いますが、今のところ私どもはこの関係でわかりにくいとか苦情を聞いてはいないところでございます。 61 ◯ふくし山委員 その辺は大分整備が進んできたんだろうと思いますし、改善も大分なされてきたんだろうと理解をしたいと思います。  そこで、今もちょっと触れましたけれども、例えば中央駅の周辺の交通混雑とか、特に西口の問題が取りざたされていますが、これは企画部だとか交通政策課ですか、そういったところの所管ということにはなるんだろうと思いますが、私は、観光客を受け入れる誘致ということを一生懸命やっている観光課もやっぱりそのことにはしっかり興味を、そうでないとはもちろん申し上げているわけではありません、これまでも協議はしておられるんでしょうけれども、皆さんのほうからむしろ後押しをしたほうが整備が早く進むんじゃないかなという気もしてしょうがないわけですね。  一番観光という面では先頭に立って頑張っておられるわけですので、皆さんの声というのはかなり大きく影響するのではないかと思いますが、その辺の取り組みと、そしてこの西口は一定の整備をするという方向性が示されましたけれども、できるだけ早急にやりたいということもおっしゃっていますが、その辺の後押しといいますか、皆さんの働きかけといったようなのは今どういう状況にございますか。 62 ◯本 観光課長 中央駅の西口の関連につきましては、先ほど委員がおっしゃいましたとおり、企画部のほうで中心になって進めているところでございますけれども、観光客の方の御利用も多いということで、私どもも大変関心を持っているところでございます。  観光業界あるいは観光連盟等と一緒になって、そちらのほうの要望等を行っているところでございます。 63 ◯ふくし山委員 もちろんこれまでもそういった対応をしておられるとは思いますけれども、なかなか遅々として現場では進まないこともありがちですので、ぜひ皆さんのほうからもそういった声をまた強くしていただきたいと思います。  せっかく修学旅行も十六年ぶりでしたかね、九万人超えというのは。そういった状況もありますし、新しい年度についても大分予定が入っているようなところもありますので、そういった皆さんが一番リピーターになりやすいお客さんでもありますので、そういった観点からもお力添えをいただきますようにお願いを申し上げて終わりたいと思います。 64 ◯たけ委員 まず、三ページのところの今年三月から四月の動向で、ほとんどの地区で四月は宿泊者数が減っているわけですね。ところが、屋久島だけがふえているんですけど、何か理由がありますか。 65 ◯本 観光課長 特に分析をしておりませんが、大体四月、五月、屋久島は人がふえている時期でございまして、定年的な傾向かなというふうにとらえているところでございます。 66 ◯たけ委員 いろいろ理由があるんじゃないかと思うんですよね。台湾の人たちも世界遺産という形で非常に関心を持っていますし、県外の人もこの世界遺産というのが意外と効いてきつつあって、これから伸びる可能性があるんじゃないかなと思うんです。  というのは、台湾で、これから一番関心があるのは世界遺産ですよという話がありましたので、そういうところもPRはしてきたんですけれども、すそ野が若干伸びつつあるのかなと思ったところです。  続きまして、五ページのところで、1)の関西・中国地区からの、これは中国というのはこれはあれですね。 67 ◯桑鶴委員長 中国地方。 68 ◯たけ委員 中国地方ですね。ごめんなさい、それはまた別としましてね。  この前、上海に行ってきましたけど、がらあきなんですよね、上海便は。台湾便はすごく多いわけです。発表がありましたように、大分少ないので三便を二便にしようという方向もあるんですが、本当に中国に戦略的に行っているかなという感じがしたんですけれども、これから中国への戦略といいますか、二便から四便になって、四便から三便になって、三便から今度は二便になりそうなんですよ。行ったときもがらあきで、いや、これは二便になるよなと思いましたよ。  だから、本格的にやらないと、もう全国の各県が中国に物すごく行っているわけですよ、福岡を初め、大分を初め、長崎を初めやっている。それに比べて、鹿児島は熊本、宮崎もない上海便を持っているわけですよ。それなのに少なくなっているので、何か戦略を立てられないかなと思うんですが、何か抜本的な施策を考えられないですかね。 69 ◯本 観光課長 海外からの誘客につきましては、やはりその機軸になりますのは航空路線でございます。上海につきましては、おっしゃいますとおり、鹿児島・上海便がございますので、私たちはこれまで上海を中心に誘客活動を行ってまいりました。  ただ、中国という市場を見ますと、まだ成熟市場ではございませんで、団体が中心になっております。一つは日本行きのビザがなかなか、個人観光ビザというのも、ある程度の財力があったり社会的地位がないと発行されないというようなことで制限がございます。これが団体でございますと大分緩和されますので、団体旅行であれば来やすいという状況になります。  今度は団体になりますとどうなりますかといいますと、やっぱり値段勝負になってくるわけですね。そうなりますと、例えば上海から大阪とかあるいは東京とかそういったところには複数の航空会社が運航をしておりまして、値段が競争でございますので、そういう形で下がってまいります。一方、鹿児島のほうは東方航空さん一社のみでございますので、なかなかその辺のところは難しい部分がございます。  それともう一つ、着いてからよく言われておりますが、東京、大阪あたりでは土産物品とかTAXフリーのお店とかそういったところにお連れすることで、キックバックすることでそれを旅行商品に反映させる、そういうことができて旅行商品の値段が下がるというようなことがあるようでございます。こういうことになりますと、鹿児島のほうではそうしたことがなかなかできない。これは九州全体を見てもそういうことでございますが、そのような事情がございまして、ほかの地域、東京、大阪、大都市地域と比べますと旅行商品の値段が高いということになってきてしまいます。したがって、なかなかこちらのほうに流れてこない。  さっき申し上げましたとおり、ビザの関係でFIT、個人旅行者、こういった方々もなかなかふえる環境にはないということで、今のところは非常に厳しい中で私どもは誘客活動をしないといけないということでございますが、今、上海の近くの浙江省ですね、ちょっと南のほうになりますが、こちらのほうは非常に九州のほうに、鹿児島のほうにも非常に興味を持っているということでございますので、実はきょうからの出発でございますが、私ども県の観光課、観光連盟の職員等を向こうの浙江省の主要都市のほうに派遣しまして、セールスに向かわせるところでございます。このような取り組みをやっております。 70 ◯桑鶴委員長 たけ委員、特定調査で、九州新幹線全線開業及び東日本大震災後の本県観光の動向ということになっていますので、もし海外誘客ですとか海外クルーズとかという題になりますと、後ほどの県政一般のほうで質問していただくのがごく自然な対応ではないのかなと思いますが、何かありましたらどうぞ。 71 ◯たけ委員 この前、福岡の議長さんや大分の議長さんと参りまして、福岡は物すごく交流があって、私は今度はみんなで勉強会をしようということでやっているんですが、新幹線を使っての誘客、例えば韓国からも中国からも福岡との連携ね、これは物すごく大事だと思ったものですから、それもひとつ頭に入れて、あと残りはまたほかで、今、御指導いただきましたようにやりたいと思いますので、よろしくお願いします。  それからあと、九ページの中の教育旅行の2)の中にですね、種子・屋久が九千人、それから八千二百三十三人とあります。今、屋久島に、おおぞら高校というのがあるんですね、あれが毎年県外から七千人来るんですよ。それは入ってないんですよね、入ってないですね。(「はい」という者あり)はい。  ということは、リピーターで毎年来るんです、これは。全国二十三県から。そういう人たちを私たちは友好島民にして、これから長い間屋久島応援団にしていきたいと思っているわけですが、そういう意味でここのところに入っているのかなと思っていたんですが、わかりました。もしよければまた一般のところでお聞きしたいんですけれども、そこのところをどのように活用できるかなと思いました。  それからもう一つ、次は十三ページのところですけれども、おもてなし先進県鹿児島づくりですね、おもてなしということは、非常に大事だと思うんですね。おもてなしがありますとまた来るんですよ。とにかくリピーターをどれだけつくるかということが非常に大事だと思うんですが、交流人口を知事も言われたようにふやすと。交流というのは、来てもらうだけじゃないんですよ、自分たちも行くという。今、台湾との交流、宜蘭県でやっていますけれども、こちらからも行くから、向こうからもどんどん加速度的に来るわけですね。  だから、そういう意味で、交流人口というのが非常に大事だし、また、そこの中で非常に今回ありがたかったのは、さつま町の永野金山を整備していただくということで新規でいただきました。これはですね、同じ菊次郎さんで台湾の宜蘭県との交流が始まるわけですけれども、そういう意味で、来られたときにそういう場所があるということは非常に大事で、さつま町からもまた行くわけですけど、台湾にですね。そういう交流人口という意味でありまして、その中でおもてなしという、真心というのは、愛着というのがあってこそ広がっていくと思うんですね。そういうところで、基本的なおもてなしという意味を少し局長のほうからでもいただければありがたいと思うんですよ。  おもてなし、もう一回言いますと、例えば、この前JTBの社長が来られてですね、鹿児島なら鹿児島の地域の人たちはなかなか自分のところはわからないと、やはりほかの人たちがいろんなことを企画してやると、ああそうかなということが出てくると。そこにやはり意味があり、理由のあるような、ただ単に行くということだけじゃなくて、人の交流まで含む、温かい心の交流ですよ。そうするとリピーターがふえるし、交流がますますふえてくると思うんですけれども、おもてなしという中にそういうものが含まれないかなと思っているんですけど、いかがでしょうか。 72 ◯本 観光課長 委員がおっしゃいましたように、私たち、観光客誘致につきましてはリピーターの確保、これが一番大事だと思っております。特に日本は少子高齢化が進んでおりまして、これが人口がふえて新しいお客様がふえるという状態にはございませんので、リピーター対策、これが一番大事でございます。  それで、そのためには、一回来られた方々にまた来ていただきたいと思っていただく、おもてなしが必要だということで、やはり人間と人間でございますので心が通い合うもので、やはり気持ちがこもっていないとそれが相手に伝わってしまうというようなことで、心のこもった対応をしていただくような形ですね、こういったものは大事だということで、これは観光業界のほうもわかっておりまして、観光団体と一緒に研修会などを開いているところでございます。  それとやはり、先ほど交流ということがございましたけれども、鹿児島県のいろんな地域が、例えば外国、韓国でもいろんな姉妹都市交流とかそういったのをやっております。そうした交流を通じまして初めて外国の方と接して外国の異文化がわかる、こういうようなことで、日本人を対象、相手にするのとでは違うまたおもてなしのやり方、気持ちの伝え方があるというのを学べているんじゃないかと思います。  ということで、そうした姉妹都市交流等も観光客誘致におけるおもてなしの勉強の場にもなっているのではないかと思っているところでございます。
    73 ◯たけ委員 実はですね、台湾の宜蘭のロータリーと鹿児島西ロータリーが姉妹締結が決まって、来年三月の五十周年大会に宜蘭から来るんですね、宜蘭ロータリーの人たちが。それでこの前、宜蘭ロータリーのほうに鹿児島西ローターリーの人も一緒に行きましてね、大歓迎してくれました。感激されました。今度はこっちに来るときも大歓迎するわけですけれども。  これは単なる旅行じゃないんですよ。今まで百年間大事にしてくれたものに対しての感謝と、これから長いつき合いをしましょうということで、これから百年計画のベースをつくり、そして、五十周年大会のときには何百人かが来られてその交流が始まるんですね。それが繰り返し、これがリピーターで、ただ単のリピーターじゃなくて、これから百年先が見通せるリピーターづくりなんですね。そのことが非常に応援になってきていると思います。  この前の台湾便の就航のときも宜蘭県の林知事と町議長に来ていただきました。鹿児島からも西ロータリーの人たちもその前に一緒に行っていますから、そういうことが繰り返し繰り返し広がっていきますから、向こうが、行けば愛着を持ってくれるわけですね、ただ単の旅行じゃないんですよ。向こうから来ても歓迎する。そういう強いきずなの生まれるような交流というのが大事だと思うんですけれども。  その中で、さっき言いましたさつま町の永野金山の整備を三千万円ぐらいでしていただいたと、本当にありがたいと思うんです。宜蘭県の人たちが来られたら必ずそこに寄られるんです。そうすると、そこの町を挙げて歓迎してくれるんです。そのさつま町の人たちも今度行くことになっていますから、台湾に、宜蘭県に。それがこれからまた百年以上も続く流れができるということで、これを組み合わせていくと大きな流れができると思っているんですけど、そういう気持ちがありましたのでお聞きしましたので、またそれはお考えいただければと思います。  以上であります。 74 ◯日高委員 済みません、三ページの観光動向調査の調査対象というのがございますが、先ほどたけ委員から、おおぞら高校の話が出ました。教育旅行には入っていないという話でしたが、約七千人ぐらいになると思うんですが、この数字というのはどこに入ってくる、それとも入らないんですか、数字としては。これは宿泊客数で書いてありますけど、対象者がですね。そこら辺のとり方というのはどんなふうになりますか。 75 ◯本 観光課長 ここにございます調査はサンプル調査でございまして、主な旅館さん、ホテルさん、こちらのほうの宿泊数字をいただいております。ですので、そこに泊まっていればその数字として上がってまいります。そこに泊まっていなければ残念ながら入ってこないという状況でございます。 76 ◯日高委員 それじゃ例えば、屋久島の場合、五施設と書いてありますが、そこに泊まっただけの数字が出てきているということですか、この一万三千幾らというのは。 77 ◯本 観光課長 はい、そのとおりでございます。 78 ◯日高委員 それじゃ通常、宿泊客数、観光客数を数えるときはこの五つの施設の宿泊客数で出すわけじゃないんでしょう。どんなふうにして総体を出すのか、例えば一年間を出そうとするときはどんなふうな出し方になってくるんですか。やはりこれの十二カ月ということで……。 79 ◯本 観光課長 屋久島につきましては、今年度から五施設さんに御協力いただいて数字をいただくことになっております。これは一年間トータルしますと、一年間で屋久島に来られたお客様の数字という形で、あくまでもこれはサンプル調査でございますので、大きなつかみといいますか、流れ、そういったものを把握するものとして私どもは活用しているところでございます。 80 ◯日高委員 それじゃ、種子・屋久、例えばそういうところに一年間幾ら来ましたと、宿泊しましたという数字は、皆さんが示すのは、これ一カ月が出ていますが、この十二カ月という数字ということですか。 81 ◯福壽観光交流局長 私どもは毎月いろんな観光動向をスピーディーに把握しながら対策を組んでいく、あるいはセールスを組んでいく、場合によっては施設の取り組みを促していくということで、これは毎月、ほぼ一カ月後にはデータが出るということで、これは先ほど観光課長が申し上げましたように、サンプル調査です。  年間で県の観光統計というのをやっております。これは、もちろん動向としてはこういう動向を踏まえながらですけれども、全体としての宿泊のトータル数というものを基本に据えておりますので、今おっしゃったようにこの数字を単純に十二倍したということではなくて、今たしか本県内に千を超える施設がございますけれども、そういうところで国の統計もそこで悉皆調査ということをやっております。  ただ、全体にいろんな状況がありますので、小さなところにつきましてはピックアップ調査をして、推計をしてトータルで出していくということになっておりまして、今、委員がおっしゃような形で、動向調査から五施設のところを十二掛けるという状況というのは、県の全体の宿泊数ではございません。  あと県の観光統計では、例えば日帰りでありますとか、どこからどういうふうに入ってきたとかというようなことをアンケートないしそういうものをやっておりまして、それを活用して推計を行って全体としてお示しをするということでございます。 82 ◯日高委員 ちょっと私、聞かせてもらったのは、どんなふうにして出しているんだろうかという話がよくあるものですから、きょうはたまたまそういう話が出てきましたので、この際聞かないといけないなと思って聞いたところなんです。  そういう意味では、例えば私のところの種子・屋久なんか来島する人たちも、島民も行ったり来たりしているということもありますしね、そういうのでなかなか区分けができない部分があると思うんですよね、来島者にしてもですね。だから、そこら辺はある程度ポイントを抑えながらこうやっているということなんでしょうけど。  一つだけ教えてください。従来のカウントの仕方と、最近変わったんですよね、数の数え方、変わってないですかね、変わってないですか。それとも、国のやり方とか鹿児島県独自にやっていたとか、そういうのがありますが、そこら辺のカウント仕方の違いをちょっとお教えいただけませんか。 83 ◯本 観光課長 国の観光庁のほうで宿泊旅行統計調査というのをやっております。最初のころは従業員十名以上ということでやっておりましたけれども、これを昨年度から従業員一名以上の調査も始めております。それで、十名以上のところは悉皆調査、あるいは五名から九名までは、ある一定のサンプルを合わせて調査、そしてその中で推計をするという形になってきております。ですので、観光庁の調査というのは推計、大体この割合でいけばこういった数字になるだろうという推計の値になっております。  私どもの県の観光動向調査のほうは、これは実数をいただいておりますので、その実数でございますが、ただ、それは全体の宿泊施設に調査をかけているものではございませんので、全体の数字であるということではないということでございます。  したがいまして私ども、観光庁の統計調査と私どもの調査を見ながら、観光の動向を見て施策を展開しているという状況でございます。 84 ◯日高委員 それと、入り込み客数のカウントの仕方というのはどんな仕方ですか。要は島民が動いている、やはりそれもある程度の今言うようなことで数える、百のうち幾らは島民の利用者が入る、だからこれぐらいしか入ってきていないと。 85 ◯本 観光課長 種子・屋久地区につきましては、熊毛支庁のほうで船舶会社さんとかあるいは航空会社さんに調査をかけまして、出入りが何人だったかというのを調査をいたしております。そういう形で出てまいりますけれども、それが島民の方なのかあるいは島外から来たお客様なのか、そこのところはわからないということでございます。 86 ◯福壽観光交流局長 ちょっと整理をさせていただきたいと思いますけれども、宿泊の旅行統計というのがございます。これは施設に、簡易宿泊所とかを含めてそういうところに宿泊をしていただいた方、旅行者の中には実は知り合いを訪ねてそれぞれの民家に泊まられるとかとありまして、ここは捕捉ができておりません。  他方、先ほど申し上げましたように全体の数字はそうですけれども、発着地でありますとか、それからどういう交通機関を使ってきたとかということは、悉皆調査はなかなか難しいものですから、ある時期を定めましてアンケート調査をかけます。アンケート調査の中でそれを案分するといいますか、そのデータをもとにして全体をお示ししていると、こういう状況でございますので、島の入り込みという点につきましても、旅行、船ですので把握をしやすい部分は全体数としてありますけれども、その中で島内、島外というのは若干の推計を用いて、それぞれ屋久島の協会とかでですね、熊毛地区の概況とかということでお示しをしていると承知をしております。 87 ◯日高委員 何度も申しますが、今言うような形でなかなかわかりにくい部分がありまして、よくそういう話になるものですから、一つやはり軸がないと、なかなかこれが統計も難しい部分ですので、少しでも実質の数字に近いようにまた頑張っていただきたいと思います。  いいですか、続けて。 88 ◯桑鶴委員長 どうぞ。 89 ◯日高委員 それからクルーズ船のことなんですが、鹿児島が十位、宮之浦が七位ということで二〇一一年の寄港回数が書いてあります。私が議員になったころはマリンポートはまだでしたので、私が覚えているだけでも一番多かったとき、宮之浦港が四十三件ほど入っている時期もあったと思うんです、大小それはあったと思うんですが。それからいくと、このクルーズ船が鹿児島はマリンポートのほうに来るようになったということは、皆さんはどういうことでふえてきたと考えていますか。 90 ◯本 観光課長 マリンポートが整備されたのと大体時期が同じような感じなんですけれども、中国を発着、主に上海ですけれども、そちらを発着港とするクルーズ船がふえてまいりました。これは背景としまして中国の経済発展がございます。そこから日本、韓国と回るわけですけど、主なコースとしましては、上海を出まして済州島に寄りまして、博多に寄りまして、あと鹿児島と回って帰るというものでございます。  そのような中国発着のクルーズ船がふえてきたということと、それからもう一つ、九州の中で鹿児島が非常に博多港の対局にありまして、非常に地理的にも入りやすい港、静かな港でございまして、そういう部分もあるというようなことで、それらが相まってふえてきたものと考えております。  ただ、昨年だけは東日本大震災の影響で、放射能の関係を恐れました外国の方々がキャンセル等をされまして減っておりますが、今後はふえていくものと見ているところでございます。 91 ◯日高委員 言われるような状況だった。  まず一番はやはり港が整備されたというのが、そういう船が入ってこれるというのが一番だったと思っています。そういう意味で私も、マリンポート整備を進める中で、正直言って何で、屋久島にせっかくこんな来ているのに、そういうところをもうちょっとしっかり整備してくれないかなという思いもありました。やはりクルーズ船の誘致という中で港の整備、そういうものが整備されてやはりこうして大きな船も入ってこれるというような状況があっただけに、私は地元に入っていただけに、もうちょっとちゃんとしてくれ、そこだけ何でするのというような思いもあったんですよ。  そういう意味では、やはり鹿児島県内全体を考えたときは、当然マリンポートも奄美方面も含めて、そこら辺に寄っていけるようなそういう流れができるような港を整備していくというのも、観光に携わる皆様方の思いと、日ごろの企画部、土木部に対する要望とか意見というのが僕は一番必要だと思っていますので、あそこはつくるところだからと、ここは観光だからということじゃなくて、そういうものが整備されて初めて皆さんのところにもたくさんの観光客が来て、数字が上がったねと、よかったですねというふうになるわけですので、ぜひそこら辺も含めてぜひ取り組んでいただきたいと思っています。  以上です。 92 ◯柚木委員 ちょっとしつこいですけど、三ページの先ほどのアンケートですけど、アンケートじゃない、ごめんなさい、これ旅館の宿泊数から見たデータになりますけど、私が気になるのは、新幹線を利用して鹿児島中央駅からどういう流れになっているんだということを実は知りたくて、これからだとなかなかそういうふうにつかみはとれないんじゃないかと思って聞くんですけど、それを福壽局長はアンケート等でサンプル数で探すんだと。  というのは、魅力ある観光地づくり等をやっていますから、その辺の新幹線との関連性は見えてこないのかなということを聞くんですけど、ほかにそういうのが見えるというものはないのかということですね、それが一つですね。もうまとめて聞きますから。  それと五ページの旅行会社の旅行商品で非常に好調だということなんですよ。これは県の戦略的な仕掛けが何かあってのことなのかということですね。  それと九ページは教育旅行ですけど、出水地区が突出して急激に伸びたと今、説明があったんだけど、これは市町村のやっぱり仕掛けみたいな、熱意みたいなのが結構大事だろうと思って、それで県は後押しするという形がいいのかなと思って聞くんですけど、具体的には出水が何かやったのか。その三点ですね。 93 ◯本 観光課長 新幹線が全線開業しまして、それが各地域にどのように波及しているかというようなお尋ねだったかと思いますけれども、私どものほうでこの数字を観光動向調査で見て、推計をしているところでございます。  といいますのは、一つは、指宿が一番早く震災の影響を脱却して伸びてまいりました。これは「いぶたま」とかそういった効果も大きいものでございます。それと鹿児島地区も非常に早く回復をしたと。そして、おくれるように霧島地区が回復したわけですが、これは新燃岳の影響とかその前の口蹄疫の影響が残っていたためと、そのような分析をしているところでございます。  それから五ページのほうですね、旅行商品の造成ということでございますが、私ども、九州観光推進機構と一緒になりまして、東京、名古屋、大阪、福岡あるいは札幌、こういったところで現地の旅行会社さんに集まっていただきまして、九州七県まとめてセミナーとかあるいは商談会を開催しているところでございます。これは下期、上期という形で年二回開催しているわけでございまして、このようなこともございます。  またあるいは最近、鹿児島、昨年、レム鹿児島というホテルができましたけれども、これは阪急阪神グループさんでございますが、こういったところがそのホテルを埋めるために非常に一生懸命キャンペーンを打ってくださったりというような状況がございます。また、最近、西鉄ソラリアホテルが中央駅前に開業いたしましたけれども、これらのほうも西鉄旅行というところが系列でございますが、こういったところがやはり力を入れて送客してくれるというようなことで、鹿児島にとりましては非常にありがたい流れだなと考えているところでございます。  それから、九ページの出水の取り組みでございますが、出水市につきましては、市役所のほうが非常に農家民泊、こちらのほうに一生懸命に取り組んでいらっしゃいます。こういった熱意というのがやはり旅行者に伝わったりというようなことがございまして、これが結果となってあらわれてきているというような状況でございます。 94 ◯柚木委員 もう要望になりますけど、さっき言いましたように、従来のこのサンプル数字は、八十七の施設をサンプルにして出していますけど、やっぱり着地型とかいろんな意味でのここの発展を志向するとしますと、これには出てこない、例えば加世田のサンブリッジの今度、魅力ある観光地づくりで展望台をつくりましたよね、ああいう砂の祭典とかは乗ってこないですよね。そういうのをどんどん誘致していかなきゃいけないと思って、それには新たなまたアンケートなのかわかりませんけど、新たなそういうふうな我々がちょっとわかるような、そこに新しい観光地の創造があると私は思っているものですから、そういうふうにお願いしたいと思います。 95 ◯福壽観光交流局長 おっしゃるとおり、いろいろな観光地の整備が進められております。たまたまこの宿泊客の動向調査につきましては、先ほど来、御説明したような格好で調査をしているところでございます。スピーディーなトレンドの調査ということでございますが。  それからもう一つ、年間で、先ほど申し上げましたように鹿児島県の観光統計というのをまとめて出すようにしております。ここには旅行形態、それから発着地別、それから運輸形態というようなことを含めて、そのデータを入れているわけです。  ただ、そのためには、毎日一人一人にタグをつけてどこどこというのはなかなか難しいものですから、あわせて、ドライブインでありますとか主要な観光施設で、宿泊は伴わないけれども、観光、見るところ、そういうところもピックアップをして、そこでの調査も入れて大体の動向を把握しているところでございます。  他方、観光地づくりで私どもが整備をしておりますところですけれども、どちらかというと修景を中心にやっていて、そしてルート化を進めるということでございますので、基本的には、ルート化がなりますれば宿泊施設、例えば指宿とどこか回っていくというのはルート化の中で、例えば団体で動く場合には把握がやりやすいという状況でありますけれども、個々の施設のところにつきましてはこれまでそれほど、コストの面もありまして、アンケートというわけにはなかなかいきませんけれども、他方、最近の動きといたしまして、NPO法人でありますとか、地域のボランティアガイドでありますとか、そういう方々が施設と連携して誘客あるいはおもてなしに努めていらっしゃるような動きも出てきておりますので、そういう方々での観光客の動向というのはまたお聞きすれば、おおむねのところは出てくるかと思いますので、悉皆的にそれぞれの施設というのはなかなかこれは難しいところがございますけれども、その辺は御理解いただきたいと思います。(「もういいです」という者あり) 96 ◯まえの委員 繰り返しになりますが、三ページです。宿泊の動向調査が、いろんなサンプルでやっているんだという説明をお聞きをしました。  少し気になるのが、新幹線が開業するというのは二十三年三月だということはわかっていたわけです。だからこのときから新幹線の全線開業に伴う波及がどういうふうに及ぶんだろうかということは、当然事務方として調査、予測もしていなければならなかったことだと、もちろんしてあると思うんですけれども。  データの分析というのは非常に大事なことで、二十三年の四月から本格的にというか、八地区にふえたという説明があったわけですが、質問ですけれども、全線開業直後からなぜできなかったのかということをまず教えてください。 97 ◯福壽観光交流局長 おっしゃるとおり、この調査につきましてはどういう区切りでやるかということがございます。  もともとは宿泊施設が多いところが観光地としてということで、そういうくくりでやっておりました。もちろん市町村別にということはありますけれども、市町村には宿泊施設が大きなものがないとかいうことがありますので、他方、大隅についても、これまでも施設数は少ないですけれども入れておりまして、薩摩川内とかそういうところも入れておりまして、北薩、そういうくくりでやっております。主要観光地とそうでない地域というくくりでやっておりました。  おっしゃるとおり、大隅地域ですけれども、これは実はスピーディーにということで、こちらからお願いをして、向こうからの御協力が得られる施設からいただいてということでございますので、このたびというか、企画するためには昨年からになっておりますけれども、協力が得られたというところで、こういう施設で今お示しをしているという状況でございます。 98 ◯まえの委員 何かわかったようなわからないような気がしますが。  宿泊は、協力をいただいたところからデータをもらえれば、それをもとにして数字が出てくると思うんですけれども、ほかの主要な観光地、先ほども説明がありましたけれども、宿泊以外になかなかその全部をつかむというのは難しいでしょうけれども、例えば去年の九月の質問でも、大隅半島に効果が及んでいないという知事の答弁があったり、いろんな場所で答弁があったわけですが、それは、宿泊のデータというのは余りとれていなかった、そしてほかの何か観光地で調査をしたものをベースにして、大隅あるいは熊毛に及んでいないという答弁があったりしたんですが、これは何をもとにしてその答弁になったんでしょうか。 99 ◯本 観光課長 大隅地域ではサンプル数が少なかったものですから、それでもってということではなかなか把握できなかったんですけれども、私ども市町村等に出向いてまいりまして、あるいは市町村の方々と接する中で観光施設の方々とは、「いや、新幹線の影響は余りないよ」と、「ふえてないよ」とそういう声がたくさんあったものですから、私どもの肌感覚ということで、ああ、ないんだなと。主要観光地につきましては、指宿、鹿児島、霧島、こちらのほうはサンプル調査はたくさんございまして、大きなところで把握できておりますので、これは数字で把握したというようなことでございます。 100 ◯まえの委員 さっきも日高委員からありました。県庁の各部署で、例えば観光、それから土木、商工あるいは教育といったような部署で、今あるデータをもとにして、入り込み客であるとか宿泊客であるとか、そういうデータの分析をして、ハード面が足りない、あるいはソフト面が足りないといったような鹿児島県としての戦略はどういった場所で戦略が練られるんですか、これは。 101 ◯福壽観光交流局長 現在、私どもの観光の基本方針というのを定めておりますけれども、これは議員提案で観光条例、県民の観光の振興のための条例が定められておりまして、それに基づきまして私どもは基本方針の御提示を議会にし、承認を得て、その方向性で進めております。  具体的には、その方向性を進めていく中で、個別に整備が必要なところ、それは先ほどマリンポートのお話もありましたけれども、今後の需要予測にありますとか、それから大型化する観光船でございますとかということがございますし、それから観光地づくりにつきましても、主要な観光地あるいは主要な交通結節点から広域観光のルートづくりをするという観点から、例えば錦江湾しおかぜ街道でございますとか、そういうルート化をする中で必要な景観あるいは展望地区というものを整備をしていくということでございます。  当然、整備に当たりましては、道路が関係するところでありますとその道路敷でありますとか、例えば市町村が管理をしている主要な公園でありますとかのときに、その周辺整備が必要であるということになると、市町村と連携をしながらやっていくということでございます。  ソフト部分につきましては、例えば観光の関係でいきますと、それぞれの施設整備に対する融資制度を設けておりましたり、それから、一体となって観光のセールスにつきましては、県、観光連盟のみならず、それぞれ施設を有するホテルの関係者でありますとか、バスの関係者でありますとかと一緒になってセールスのチームを組んでやっていくと、こういうようなことでやっているところでありまして、基本的な方針としては、鹿児島県の観光基本方針に基づいての施策を展開していくと、こういうことになっております。 102 ◯桑鶴委員長 暫時休憩します。         午前十一時五十九分休憩      ───────────────────         午前十一時五十九分再開 103 ◯桑鶴委員長 再開いたします。  ここで、昼食等のため、暫時休憩をいたします。  再開は、おおむね午後一時十五分といたします。         正  午   休憩      ─────────────────         午後一時十五分再開 104 ◯桑鶴委員長 再開をいたします。 105 ◯本 観光課長 午前中の持冨委員からの御質問の中で、中国地方からの修学旅行生の入り込み数ということで御質問がございましたが、異なるデータで申し上げましたので、ここで訂正をさせていただきたいと思います。  まず、広島ですけれども、六千七百八十二名、それから岡山が千三百四十五名、山口が四百三名、合わせて八千五百三十名となっております。  おわびして訂正を申し上げます。 106 ◯桑鶴委員長 よろしいですね。 107 ◯まえの委員 それじゃ、あと大きくは一点です。  十ページですけれども、スポーツ合宿等々に絡んでですね、大隅地域、二十二年度との比較で一三三%というすばらしい数字が出ているわけですけれども、もちろん姶良・伊佐については四八三%という数字が出ているところです。確かに宿泊客は少なくても、交流人口という意味で言うと非常に拡大をしていく何かきっかけ、キーワードがあるような気がするわけです。  そこで、今、各自治体、鹿屋もそうですけれども、志布志もそうですが、いろんな取り組みをしていると思うんですけれども、特徴的な取り組みがあれば聞かせていただきたい。自治体がやっている取り組みをですね。 108 ◯本 観光課長 自治体の取り組みでございますけれども、委員会の資料の中でも出ておりますけれども、県のほうで福岡あるいは関西方面でスポーツ合宿のセミナー等を開きますときに同行しまして、プレゼンテーションをしたりしております。  そのほか、主に、意欲的なところではスポーツ合宿につきまして助成制度を設けております。例えば鹿児島地区ですと、鹿児島市が合宿誘致推進補助金ということで延べ宿泊者数が五十泊以上で、連続二日間以上宿泊で限度額が五十万円、一人当たり千円とか、あるいは南さつま市でスポーツ合宿報奨金一人当たり千円で限度額が二十万円、あるいは霧島市のスポーツ合宿奨励金制度も一人当たり千円で限度額が二十万円といったようなことで、特に大隅のほうでも、鹿屋、肝付、大崎、志布志といった各市町が奨励金あるいは補助金をつくっております。こういったところにつきましてはやはりスポーツ合宿の参加者がふえているという状況でございます。 109 ◯まえの委員 はい、ありがとうございました。  これらに、この自治体の取り組みに対して、さっき例えばセミナーに同行してプレゼンテーションをするとかそういうような話がありましたけれども、それ以外に県の支援策というのは、もちろんPRは別として、何か特別にやっておられるんでしょうか。 110 ◯本 観光課長 プロスポーツチームが合宿をしますときに、鹿児島の特産品ということで黒豚とか黒牛とかこういったものを結構な量でございますが、例えば多いときで七十キロ、少ないときには三十キロとかですね、宿泊日数といいますか、それに応じまして差し上げております。 111 ◯まえの委員 プロはいいんですが、例えばスポーツ合宿とかそういったものに対しては支援策は。 112 ◯本 観光課長 ただいまのところ、先ほど委員会の資料に出てきましたとおり、福岡地区もしくは大阪、京都でのセミナー等を共同で行うといったところをメーンにしております。 113 ◯まえの委員 それじゃ最後にですね、これスポーツということに限定がされているわけですが、例えば、大学等々のいわゆる文化サークル、こういったものの夏場の合宿とかそういったようなものも引き合いがあるやに聞いているんですけれども、それのつかみというのはこれに入っているのか、もちろんこれには入っていないでしょうけれども、そこあたりはどのような考え方でしょうか。 114 ◯本 観光課長 委員のおっしゃるとおり、実はスポーツだけではなくて文化系なども入っております。例えば福岡からこの前、六月九、十日、ついさきの土日でございますが、行いました中にも、映画研究部とか、それからゼミ生、これは西南学院大学でございますが、そういった方々も入っておりまして、スポーツだけではなくそのような文化系サークルも対象にしているところでございます。 115 ◯まえの委員 これは今、このスポーツ合宿の数字には入っていないわけですね、この資料の数字には。 116 ◯本 観光課長 これは二十三年の分でございますのでまだあらわれておりません。 117 ◯まえの委員 今お聞きをしましたように、私は大隅のことをよく言いますけど、大隅でやる際に、先ほども言いましたけれども、グリーンツーリズムとかあるいはブルーツーリズムとかいったようなものが一つのキーワード、あるいは新たな部分としてスポーツとか文化系のサークルの交流人口の拡大とかいったようなものがキーワードになってきそうな気もするわけです。  したがって、これまで以上にそういった県の支援策もお願いをして終わりたいと思います。ありがとうございました。 118 ◯桑鶴委員長 ほかにありませんか。 119 ◯田之上委員 観光課長にお尋ねいたします。  知事の提案理由説明の中で、九州新幹線の利用状況につきましては、全線開業後一年間の鹿児島中央─熊本間の利用者は五百十四万二千人、前年比一六五%となっており、いろいろな議論がされましたが、関西・中国地方を中心に多くの方々が県内の主要観光地を訪れる契機となり、観光を初め、活性化に大きく寄与している。このような知事の提案理由で、この五百十四万二千人という数字はどこで把握をされたのか。五百十四万二千人の中の一部がこうして宿泊につながってきているのか、まず教えてください。 120 ◯本 観光課長 ただいま委員からお話のございました鹿児島中央─熊本間の新幹線利用者数五百十四万二千人でございますが、これはJR九州さんの発表によるものでございまして、JR九州さんが、上り下りそれぞれ一車両の中で何人乗っていらっしゃるか、JR九州さんのカウント方法によって数えたもの、これを集計をしたものだと聞いております。
     それと、こうした五百万人のうちの一部が宿泊者数として、私ども県が毎月やっております観光動向調査等にその数があらわれてきているところでございますが、新幹線、中央駅に着きましてから後の統計につきましてはJR九州さんのほうでもとられていないということで、どの方面に幾ら流れていったかとか、あるいは宿泊が幾らかというところは把握できていないということでございます。 121 ◯田之上委員 それでは具体的にお尋ねをいたしますが、JR九州さんにしても、中央駅からどこに行かれたかカウントはしていない、そういうことも答弁であったと思いますが、この関西・中国における旅行商品の中で関西地区のA旅行会社の中を見てみますと、特に鹿児島県での宿泊者数は前年に比べ約三・五倍に増加、その中で宿泊が指宿が特に多い、そのほか霧島も増加。中国地区のB会社も増加で、霧島や宮崎県に周遊する客も増加と列記してありますが、具体的に霧島に、中央駅におりられたこの旅行商品の中で、中央駅から霧島の観光地へ何を利用して行ったかという把握はできているんですか。 122 ◯本 観光課長 一番考えられますのがJRの利用ではないかと思われます。  それで、「はやとの風」とかあるいは日豊線というところで数が出てくるのかなと思いますけれども、交通政策課を通じましてJRさんに確認しましたところ、特に新幹線開業後の利用者数等のカウントはしていないということでございましたが、ただ、「はやとの風」の鹿児島中央─隼人間につきましては、昨年の三月からことしの三月まで約五万三千人程度の利用であったという回答はいただいているところでございます。 123 ◯田之上委員 この旅行会社と観光課としては直接どのような関係があるんですか、PRに行かれるとかそういうのは。 124 ◯本 観光課長 おっしゃるとおりです。  やはり団体のお客様を入れようと思いますと、旅行会社さんに観光コースをつくっていただく、それで旅行商品として売り出す、そういったことをお願いをしているところでございます。  私ども関係者と一緒になって、仮に言いますと、大阪のほうに行きますと、大阪のエージェントさんを集めてセミナーを開いたり、あるいは個別に回ったりいたします。その中で、主な私どもの観光地の目玉のところを、こういったところをどうでしょうかということで旅行コースに組み込んでいただくということになります。それを旅行会社さんのほうでは実際に売り出しをしていただきまして、実際に売れた数がここに出てきておりますように、前年に比べて三・五倍になったというような数字になっております。  やはりお聞きしますと、霧島、鹿児島、指宿というところはやはり関西方面から見ますとビッグネームといいますか、やはり一番周知されているということでそちらに行かれるお客様が多いということでした。 125 ◯田之上委員 わかりました。  としますと、これからの問題として、非常に全線開業によっての効果は今あるということでありますが、これが持続していかなければならない。持続していくためには、中央駅に新幹線で来られた観光客の方を、できるならばどちらへ行っておられるのかなということも把握できれば、一番また対策としても打てるんじゃないかなと思うんですが、その中央駅におりた方々の、宿泊だけでもいいんですが、そういうものを今後するという方法はありませんか。 126 ◯本 観光課長 三ページの下のほうの紫色の網かけをしてありますところでございますけれども、今年度から観光動向調査、これは一カ月後に数字がわかるようになっておりますので、非常に傾向を早く把握できる、こういう調査で県で独自でやっているものでございますが、これの対象地域を、ここにございますとおり各地域別に地域をふやして、各地域の宿泊者数を大体一カ月後ぐらいにはわかるようにしたところでございます。  したがいまして、前年度に比べますと、より精度の高い傾向が把握できるのではないかなというふうに考えているところでございます。 127 ◯田之上委員 じゃ、もう要望いたします。  このような動向調査を積極的にやっぱりしていただくことが一番、新幹線の効果というのは、その地域にどれだけ行ったとかわかるはずですよね。ですから、この動向調査を積極的にしていただくようにお願いを申し上げながら、こうして新幹線の効果が出ているわけであります。  ただ、課長、先ほど答弁いただきましたが、霧島地区はやはり新燃岳の噴火というものがあったというのも事実であります。やはり風評被害と言ってはなんでしょうが、あの当時はなかなか観光客もおいでいただけなかった、いよいよ今、新幹線の効果があらわれてきたかなと思いながら、霧島地区にも多く観光客がおいでいただくようになりました。どうぞこれからも課長、積極的に、この新幹線の全線開業効果が持続していくような施策を来年度も積極的に打っていただくようにお願いを申し上げまして、終わります。 128 ◯藤崎委員 一点だけお尋ねいたします。  学生時代、観光学科で学んだんですが、成績は芳しくなかったんですが、一点だけお尋ねいたします。  観光の様子を見ておりますと、例えは悪いかもしれませんけど、チラシをまいて動員をしない集会と似ているなというふうに私は思っています。観光という要素がですね。  今回鹿児島にたくさん観光客が来ていただいている方の様子を見ていますと、従来縁のあった方、それから従来のファンの方は新幹線がなくても鹿児島には来ていらっしゃったかと思うんですけれども、今回たくさん来ていただいた理由は、何となく好意を持っていた、何となく興味を持っていた方が便利になったから来たという要素が非常に大きいんじゃないかなというふうに思っています。ですので、便利になったから来たという人は、ほかに便利になったところができればその観光地に逃げてしまうと思うんですよ。  ですので、これから先は品質であったり、サービスであったり、断続的な魅力の向上作戦というのが必要になってくるんじゃないかなと思いますけれども、そういった何というか、観光客側の心の中というんですかね、心理学的な側面とか、それから従来やっているような市場調査的な側面があるかと思うんですが、そういった心理学的な側面から、県の観光施策においてアドバイスをされる方というのは今いらっしゃるんでしょうか。 129 ◯本 観光課長 委員の皆様方も御存じかもしれませんが、「世間遺産」ということで、南日本新聞に時々掲載されます東川隆太郎さん、非常にボランティアガイド等の育成の関係では、私どもの事業の中で市町村等からの要望に応じまして東川さんに出ていっていただいて、おもてなしの仕方とか、それから魅力づくりとかそういったのを講義をしているような状況でございます。 130 ◯藤崎委員 わかりました。  東川さんもわかりますが、私は大学時代に、ごみを捨てられない観光地をつくるにはどうしたらいいかとかですね、そういう側面で勉強をした記憶がございまして、何というんですかね、そういう心の奥底をうまくはかりながら、自然に人が寄ってくるような要素をこれから先もどんどんどんどんつくっていかなきゃならないなというふうに思いまして、質問でございましたが。  続きまして、昨年の夏、私、三井グリーンランドと九州国立博物館に政務調査で行きまして、全線開通の影響で逆に福岡、熊本も観光客を鹿児島からも呼び寄せようという作戦をどれぐらいしたのかなと思って行ってみたんですけど、三井グリーンランドさんにしても、九州国立博物館さんにしても、九州県内から何万人、中国・四国から何万人、大体目標数があって、それに対してじゃ各県のテレビ局にこういうCMをどれぐらいの頻度でどの時間に打とうと、非常に戦略性を持って特に三井グリーンランドさんなんかはやっていらっしゃいました。  それから九州国立博物館のほうも、九州全域から人が集まるような非常に魅力ある企画展が何なのかというのを相当研究されてから、鹿児島からも取られるばっかりじゃなくて呼び寄せますよと言わんばかりの企画をいろいろ練っている状況がよくわかったんですけれども、そういった施設と連携した今後の戦略的な、さっき言った魅力ある情報発信というんですかね、その辺なんかの今後の方向性なんていうのは考えていらっしゃいますでしょうか。 131 ◯本 観光課長 ただいま九博さん、あるいは三井グリーンランドさんの例が出されましたけれども、鹿児島で言いますと、例えば仙巌園さんとかいったような観光施設がございます。鹿児島の場合には、独自で仮に言うと仙巌園さんが動いてという部分もございます。これは支店等を県外にお持ちでございますので、そういったところを通じてされるといった部分はございます。ただ、結構、そこだけに来るということではないものですから、やはりいろんなホテルさんとかあるいは県のセミナーとか商談会、そういったところと一緒になって動くという例が多いようでございます。  したがいまして、やはり施設の規模とかということも、こういった戦略の出し方によって違うのではないかなと思うところでございます。 132 ◯藤崎委員 ぜひ情報交換を進めて、これからもお客様が来るように努力をお願いいたします。  以上です。 133 ◯桑鶴委員長 ほかにありませんか。 134 ◯小園委員 私も一つだけ、これまで観光交流局の皆さん方が本当にいろんな御努力をしてくださった結果だというふうに思っておりますし、いろんな魅力ある観光とかいろんなPRとかそういうのも含めて、そういういろんな底上げをしている段階で新幹線開業、例えば「たまて箱」号もそうですけれども、そういったことで本当に感謝を申し上げたいなという気持ちなんですが。  今後、新幹線効果をずっと持続していくためには、いろんな新たないろんなイベントとか、例えば鹿児島に来たら温泉はこの日は半額よとかですね、例えばですよ、今考えついたことを言っているんですが、この日に来たらこういうのがありますよとか、そういったようなイベントが何か必要になってくるんじゃないかなと思うんですけれども、今後どういったようなことを考えておられるのか、わかっておられる範囲で結構ですので。 135 ◯本 観光課長 新幹線効果をあまねく県土全域に広げていくというのが県の大きなテーマでございます。特に観光分野におきましては、やはり大量輸送手段であります新幹線、こうなりますと、JR西日本さんあるいはJR九州さんとタイアップしたイベント等が大きな効果をもたらすのかなと思っております。  そのうちの一つが霧島アートな旅キャンペーンということで、特に新燃岳噴火等でまだ影響が大きかった霧島地域を対象にいたしまして、霧島アートの森あるいはJR栗野駅周辺等にお客様が行くような仕掛けをJR西日本さん、JR九州さんと行っているところでございます。  それからあともう一つ、きょうの委員会の資料にもございましたけれども、六ページの下のほうの2)でございます。かごしま宝探し大冒険の旅、この夏“おおすみ”でトレジャーハンティングということで、先ほどから御質問の中にもございましたけれども、大隅地域への波及効果が少ないということでございまして、この対策としまして、七月二十一日、夏休みが始まるころから九月いっぱいにかけまして、大隅地域で宝探しの旅ということで三、四カ所チェックポイントを見つけまして、そこでキーワードを見つけて申請すれば鹿児島県の特産品が当たるというようなイベントを開催しまして、鹿児島への誘客を進めたいと考えているところでございます。 136 ◯小園委員 ありがとうございます。  私も指宿ですから、確かに新幹線効果が非常に多くて、実際ホテルに働いている人たちは朝が早くて夜は遅くてといったような勤務実態で、なかなか人繰りが大変で、口蹄疫、それから新燃の関係でかなり閑散とした状況が続いていましたので、人減らしをして、その後に新幹線効果がどっと来て、こんなに来るのかよというようなぐらい来る中で対応等に大変苦慮されて、私自身もいろんな苦情を直接観光客の方から聞いたりもしまして、それは地元は地元として、鹿児島県全体そうなんでしょうけれども、反省点としてまた今、新たに取り組んでおられるようですけれども。  例えば食材も大分よくなってきました。でも、もっともっと努力してもらいたいなと思っています。それから、ホテルのグレードももうちょっと上げてもらいたいなとも思っています。それから景観も、県は魅力ある観光地づくり事業でいろんな事業をしてくださって本当によくなったという声を聞いております。  そういう新幹線に乗ってこられた方々から、先ほどアンケート、なかなか中身までということでしたけれども、こういった食材とかホテルのグレードとか景観とかですね、もっともっとこれも力を入れていかなければいけないと思いますが、新幹線を利用した皆さん方から聞く声としてこういったものに対してはどうだったんでしょうか、観光課長の感覚として。 137 ◯本 観光課長 鹿児島への観光客がふえたわけでございますけれども、いろんな階層がございまして、年齢層と申しますか、若い方から年配のシニア層までふえております。それぞれ階層によって要望が違うようでございます。若い方々は安い宿、そういったところに泊まって自由に動きたい、スマホとかそういったのを利用して自分たちで検索しながら回っていく、そういう自由旅行のほうが主流であるようでございます。それからシニア層におきましては、もう慌ただしい旅行は嫌だと、高品質のお宿で、あるいは移動手段も新幹線の指定席以上でというような状況でございます。  したがいまして、私たちも、一番お金を落としてくださるのはそういったシニア層でございますので、今、そのシニア層をターゲットとした仕込みといいますか、売り込みを図っているところでございます。  確かに、ホテル・旅館は装置産業でございますので、私ども雑談でお話しするのは、特に指宿方面、随分お客様が入っていらっしゃいますので、もう改装が済んだところもあるんですけれども、こうしたお客様の多い時期に、たくさん収入がある時期に改装とか、あるいはWi─Fi、今、若い方々は非常にスマートフォンとか使われますので、そういった施設を充実をしたらいいんじゃないでしょうかねというような、そういったお話をしているところでございます。 138 ◯小園委員 あと一点だけ。  実は、もう人手が足らない中で若い女の子なんかは非常にあいさつもよくて接客もよくてですね、そういう子たちが実はたくさん来ていまして、「あんたたちはどこの学校ね」と言ったら、実はウェルビューかごしまとかでバイトもしていたみたいでですね、鹿児島市内の観光の専門学校を卒業した皆さん方だったんですよ。  だから、本当にこの皆さん方が最前線で頑張ってくれていたなと思うものですから、そういったこともあわせて、またいろいろ人材育成等も含めて、いろんな地域づくり等も含めて、よろしくお願い申し上げたいと思います。  ありがとうございました。 139 ◯桑鶴委員長 この件に関しまして、ほかに質問ありませんか。    [「なし」という者あり] 140 ◯桑鶴委員長 ほかに質問がありませんので、この件につきましては、終了をいたします。  ここで、暫時休憩をいたします。         午後一時四十二分休憩      ──────────────────         午後一時四十三分再開 141 ◯桑鶴委員長 再開いたします。  特に意見などないようでございますので、これで特定調査、終了をさせていただきます。  次は、県政全般に係る一般調査でありますが、まず、五月に実施いたしました行政視察に関する御意見、御質問などありましたらお願いをいたします。  ありませんか。甑島での、ないですか。 142 ◯日高委員 甑島にお伺いしまして、今、一生懸命誘客、観光に力を入れているという状況でありましたが、私が一番感じたのは、いろんな商品開発をしているというような話もあったんですが、なかなかそういうものが目に触れるところになかったというような気がいたしております。甑島に着いて船でおりたところにもないし、また今度は鹿児島に帰ってきたところにもないし、極端に言うと閉まっているというような状況で、観光も含め水産物の地域ですので、そこら辺の取り組みというは何かもうちょっと目に見えたものがあってもいいんじゃないかなと思うんですが、今の状況というのはどんなものでしょうか。  中途半端になるかもしれませんが、水産関係からひとつお願いします。 143 ◯柳原水産振興課長 甑島につきましての商品開発についてお答えをしたいと思うんですが、甑島は周りが非常に好漁場に恵まれまして、甑島だけじゃなくて周りの阿久根とか、そちらもいい漁場になっております。  そういうことで水産関係では昔から漁業の中心になっているんですが、先般行政視察でも見ていただきましたように、里の加工場、こういったところで地元のキビナゴの加工やら商品開発、それについて施設整備の支援とかしてきたところでございます。  それと、平成十七年から離島漁業再生支援事業というのがございまして、甑島でも八集落がいろんな取り組みをしております。一つが漁場の生産力の向上に関する取り組みとか、そのほかに集落の創意工夫を生かした新たな取り組みということで、地元の商品の加工品開発、販路拡大、そういったものを集落を挙げて取り組んでいるというような実態です。  ただ、つくった商品を販売まで結びつけるというのはなかなか難しいところもございますけれども、そういった事業を活用しまして、先般できましたプロトン凍結で、新しいキビナゴの加工品をつくったり、あと鹿児島でのイベントとかで甑島のものを出展する、販売活動を展開したり、各集落で今、取り組んでいるような状況でございます。 144 ◯日高委員 今、いろいろ開発したり、販売もいろいろルートを考えたり、いろいろやっていると思うんですが、まず地元に行ったときは、せめて観光に行ったり、いろんな仕事で行ったとき、その場に幾らかでもそういう商品を置いているという場所が必要じゃないかなと思っているんです。それが本当にないねと、幾ら人が少なくても、各漁協少なくても、やはり売り込もうという、目に触れるところに置いておこうというそういう姿勢がちょっと感じられなかったような気がして、そういう点はちょっと残念だったなと思って。  ぜひとも、これから観光も含めていろいろ振興する上では、やはり人に見てもらったり、食べてもらったり、こういうものがあるんですよというのを打ち出さんことには、なかなか甑島のよさというのは出てこないと思っていますので、人、人情もいいでしょうけど、やはり人間、食べたり、さわってみたり、触れてみたりと、そのことがやっぱり大事だと思いますから、この商品については、小さくてもいいからやはりきれいだから買って帰ろうとか、さわって見てみようとか、そういう場所をぜひとも提供するべきだと思って、それが甑島を訪ねていただく方々に対しての私はまた礼儀だとも思うし、甑島の方を責めているわけじゃないんですが、やはりそういうものをして、一つの甑島を訪れるという形もできていくと思っていますので。  行ったら、あそこに行けばあるよというような、そんな大がかりにはなかなかできないと思いますが、ぜひ、小さくてもいいし、数も少なくてもいいからあそこに行けばある、そしてあそこに寄ってみようやと、例えば行政視察でも、あそこにこうしてそろっているよと、寄っていきましょうかと、そういう声が出てくるぐらいに取り組みをしていただきたいなと思って、そのことが観光にも結びつくし、また商品開発にもつながっていくものだと思っていますが、いかがでしょうか。今、十分だとお思いでしょうかね。 145 ◯柳原水産振興課長 確かに甑島のほうは、いろいろ食材も豊かでいろんな加工にも取り組んでいるんですが、なかなかフェリーの発着場とかに品物が並ぶというのが非常に少ないような印象を今回も受けたところでございます。  キビナゴの加工品、それとウニとかの加工品、地元で一部フェリー発着所とかでも販売している状況はございますけれども、まだ十分でない部分もあると思います。今後、離島再生事業とかそういう集落の活動を取り組んでいく中で、先ほどの意見とかも出しながらいろいろと指導・助言なりしてまいりたいと思います。地元に水産改良普及員もいますので、また連携して、漁協のほうとかいろいろ情報を出しながらいろいろと取り組んでまいりたいと思います。(「関連」という者あり) 146 ◯たけ委員 私がちょうど行けなかったんですけど、資料の中身を見てみますと、CASが入っていて、キビナゴがあって、東京では要望があるけどということが載っていましたね、相当あるんですよね、私も聞いているんですが。生産ができないんですけど、どこに問題がある。それとも、CASが本格的に入っているんですか、向こう。 147 ◯柳原水産振興課長 里のほうで出ているのはCASでなしに、似たような原理なんですが、プロトン凍結、そういう形で入れているものでございます。ただ、これは本格的な冷凍設備というよりも、離島再生事業をする中で試作品として今、導入したという状況です。  これまで、新しい凍結法で販路とかいろいろ工夫したんですが、なかなか定着する部分がなかったんですが、特に地元のお話では、昨年震災以降需要が急にふえてきたということで、注文に追いつかないという状況もあるということで、今、どういう形で規模拡大していくか、地元の試験的な部分もございまして、薩摩川内市のほうとも、どういう形で進めていくか検討しているというような状況でございました。 148 ◯たけ委員 液体凍結でも試験をやったことあるんですよ。今ありましたようにですね、東京では物すごく需要があるんです。どこかがしっかりしてそれをきちっとして、そして東京でルートをつくれば物すごく販売できるし、例えば後で出てきます養殖カンパチの海外輸出は、垂水漁協のマカオへの急速冷凍での輸出だと思うんですけれども、いろんなものに使えていけるんです。いろんな魚に。  だから、ぜひ御指導いただいて、甑のキビナゴは大きいものだから一匹のままですしにできるんですよ。普通のすしは二匹いるんですよ。そうすると採算が合わない。ところが、四月、五月の甑の魚は大きいから一つでいけるんですよ。十分採算は合う。だから、そのときにとって全国流通すれば、これは物すごい市場になりますよ、おすし業界から。だから、大手もみんな欲しがっているんですよ、大手のいろんなところが。  だから、どっかがしっかりするところがあって指導されて、そこできちっとした形で入れれば全国流通が決まると思います。後でまた一般でしますけれども、甑のやはり宝にしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。(「関連して」という者あり) 149 ◯小園委員 あの日は柳原課長もずっと同行していただいて一緒にキビナゴも食べたんですけれども、地元の漁協の方から話を聞くと、この冷凍の機械をちょっと大きなのを入れてくれんかというような話がありましたけれども、国のいろんな補助事業が交付金に変わって、強い水産業づくり交付金か何かだと思いますが、そうしたときに、私はすごくかなり県は力を入れたなと思うんです、この部分はですね。一生懸命御努力されたなと思っているんですが。  そういったかなり大きな機械は何億円かするんじゃないかなと思うんですが、そこは、国の事業とか何かうまくかみ合わん部分があるんですか、何か。 150 ◯柳原水産振興課長 甑島のこの前のお話の件からしますと、試作品的なところで、規模も小さいので今、試しているという状況です。ですから、これを規模を大きくしてやっていきたいというお話でございましたら、国の補助事業もございますし、離島関係の県の離島振興課の事業もございます。  ですから、計画をどういう形で詰めていくのか、また運営をどうしていくのか、今回の場合、地元の市とも相談してということですので、計画がもうちょっと詰まっていけばそのときに必要な事業とかあると思いますので、そういうことで指導・助言なり、また我々としても情報を流していきたいと思います。 151 ◯桑鶴委員長 ほかに行政視察に関する質問はありませんか。    [「なし」という者あり] 152 ◯桑鶴委員長 ほかに質問がありませんので、この件につきましては、終了をいたします。  それでは、その他の県政一般について質問がありましたら、お願いいたします。 153 ◯ふくし山委員 簡潔に幾つかお尋ねをします。  予習不足とか勉強不足でちょっといろいろお尋ねすることもありますけれども、お許しをいただきたいと思います。  きょうお配りいただいた一ページ目に、新産業戦略の展開、いわゆる企業立地の決定状況ということがお示しいただいておりまして、六月十一日現在で四件の三十三人ですかね、これは県外あるいは県内両方入っているんでしょうかね。その内訳をもし別々でしたら……。 154 ◯井多原産業立地課長 平成二十四年度四月以降の立地件数の内訳でございますけれども、四件のうち一件が県外からの新たな立地、残る三件は県外から来ているところで増設をしているもの、それから地元の企業が二件でございます。 155 ◯ふくし山委員 よくわかりました。  それで、これは私はホームページで慌てて調べたんですけれども、促進補助金ですね、これがそれぞれ対象業種があって、適用要件も分かれていて、補助額の算定方法が幾つかあって、その中で新規雇用者数掛ける三十万円というのがありますが、これは県外でも県内でも同額でしたですかね。 156 ◯井多原産業立地課長 いわゆる従業員の雇用人数に対する補助金につきましては、県外企業であろうと県内の企業であろうと要件に合致するところは対象にしております。 157 ◯ふくし山委員 それと、この三十万円というのはこれはいつからスタートしたんですか。金額は変わったんですか、それとも最初からこの金額でしょうかね。  今、わかりますかね。 158 ◯桑鶴委員長 暫時休憩します。         午後一時五十七分休憩      ──────────────────         午後一時五十八分再開 159 ◯桑鶴委員長 再開します。 160 ◯井多原産業立地課長 企業立地促進補助金につきましては昭和五十九年に制度創設をしておりまして、このときから雇用者に対する補助金は一人三十万円ということでございます。 161 ◯ふくし山委員 その企業立地推進計画みたいなものは今、進められているのか、進行中なのか、ちょっと済みませんそこもよくわからないんですが、もし例えば五年で何件の何人ぐらいの雇用といったのがありましたらそれを教えていただきたいということと、今の達成状況がどうかということも含めて、ちょっと教えていただけませんでしょうか。 162 ◯井多原産業立地課長 昨年の三月に製造業振興方針を策定をしておりまして、その中で目標数値を定めております。立地協定の件数につきましては、五年間で百四十件という数字を目標にいたしております。ですから、一年で換算をしますと大体二十八件ぐらいになろうかと思います。
     昨年策定をいたしました段階での立地協定の過去五年の平均が大体二十七件程度ということになっております。平成二十三年度の立地協定件数が三十四件でございましたので、単年度の目標は昨年度は達成をしたということになります。 163 ◯ふくし山委員 昨年は、いろいろ要因はあるんだろうと思いますが、震災の関係とか原発の問題、そういったことも多少あったようにも思いますが、ある意味いろんな企業が進出してきていただいて、大変厳しい雇用情勢が多少なりとも改善されたり、あるいは地域が活性化されていけばそれにこしたことはないわけですが、少し気になるのは、これはちょっと調べてもよくわからなかったんですが、昭和五十九年からスタートしているという随分長い間、しかし、その間ずっと三十万円というのはかなり大きいなという気もしているんです。  というのは、先日ちょっと報道で目にしたのは、宮崎がこれは重点分野四産業ですけどね、これまでは県外立地企業は雇用一人当たりが三十万円で、県内の場合は一人当たり十五万円だったと、これをこの九月からでしたかね、県外立地企業が五十万円、県内立地企業が三十万円というふうに引き上げるというようなことが報道されていたわけです。  そういった意味で言いますと、引き上げれば、目標も今、達成しているのでいいということでもないのかもしれませんが、随分長い間同じ金額で来ているということも含めて、こういったある意味大きく飛躍をするタイミングといいますか、そういったものも考えると、またその辺も検討がなされてもいいのかなという気はしないでもないんですけれども、その辺の検討状況というのはいかがでしょうか。当面変える状況にはないということか、その辺も含めてお願いします。 164 ◯井多原産業立地課長 企業誘致をするために各府県いろいろな補助制度をつくっております。私どものほうの補助金もその都度その都度、経済情勢を見ながら見直しを常に検討をしているところでございます。  ただ、経済産業省がアンケートをとりまして、工場立地の動機づけといいますか、主な要因ということでアンケートをとったことがございまして、それを分析をいたしますと、まず立地の一番の要因といたしましては、本社あるいは自社のほかの工場との近接性というものが大体三〇%ぐらいと言われております。そして、立地補助金が動機づけになったというのは三%と言われておりまして、補助金の多寡で立地が決まるというところはなかなかそんなに大きな要因ではないのかなと思っております。  私どもといたしましては、委員も新聞報道等で見られたかと思いますけれども、電気業界の大きな再編の中で、過去に交付した立地補助金を返していただくというようなことも出ております。そういう事例もございますので、立地補助金の多い少ないで我々は勝負をしようとは思っておりませんで、私たちが持っている、鹿児島の持っているポテンシャルを十分訴えながら誘致を進めていきたいと思っております。 165 ◯ふくし山委員 お考えについてはよくわかりました。  この間、議会のほうで中小企業振興基本条例作成などでいろんな方々の御意見も聞いたときに、その補助金の問題なども少し御意見として伺った経緯もありましたので、多少気にしているのかなと思っていましたが、今の動機づけを見てみますと、立地補助金の関係ですと三%程度ということですから、要は、どういった形で誘致に結びつけていくか、何を動機づけとして持ってくるかと、そんなことが一番大事なのかなという気もしますが、それにしても、こういった機会でもございますし、一定程度誘致企業はこうしてそれなりに立地をしていただいていると、企業が来ていただいているわけですから、タイミングをとらえていろんな角度からまたぜひ御検討をいただきたいと思います。お考えはよくわかりました。ありがとうございました。 166 ◯桑鶴委員長 ほかに質問はありませんか。 167 ◯小園委員 産業立地課にお伺いをいたしますが、パナソニックとかアルバック九州とか大変な状況の中で、いろいろと対応等大変だろうと思っているんですけれども。  日本の企業が国外のほうにだんだんだんだん移転をしているというのは、これも世界の経済の流れの中であるのかなと実は思っておりまして、知事も一般質問の答弁等で、代表質問だったですかね、タイの洪水のときに、タイにあれだけ日本の企業がいるとは思わなかったという話をしておられましたし、インドネシアの山の中にはポカリスエットの会社もありまして、本当に人件費が安いのがそういった多くの海外移転の原因ではないかなと私も思っています。  インドネシアとかマレーシアとか行きますと、月給料が一万五千円ぐらい、デパートの店員さんがですね、日本の十分の一ぐらいです。ミャンマーが一日二百円ぐらいだということですから、月五、六千円ぐらいですかね、給料がですね。そういう要するに安い人件費を求めて多くの企業が世界の競争の中で動いているなというのはすごく感じているんですけれども、そうしますと、今からいろんな意味でこういった動きというのは鹿児島県内、全国的にも出てくるのではないかなと実は思っています。  そういう中で、早く新たな雇用を生み出す努力をしていくためには、我々県議会も、伊藤知事さんも言っていますし、皆さん方もそう感じておられると思いますが、やっぱり農林水産とか畜産の輸出、それから加工しての輸出、そして観光のさらなる流動化人口を鹿児島県に呼び込んでいく、そういう施策を地道に地道にやっていくことしかないのではないかなと思っているんですけれども、そういった政策の大きな転換を図っていく時期に来ているのではないかなと感じるんです。  そういったことに対しましては、産業立地課長に答えていただくほうがいいのかどうかわかりませんけれども、部長さんでもいいんですが、どういうふうに県としてとらえて、これからどういうような動きをしていこうというふうに考えておられるのか、お答えいただければありがたいと思います。 168 ◯田中商工労働水産部長 非常に大きな質問をいただいたと思っております。  産業の大きな構造的な変化が起きているというのは認識は共通していると思います。今、起きている現象というのは、東南アジアを中心に大きな需要が発生して、その需要に対応して国内の企業というものが出ていって、非常に重要な技術というものが国内の中で再編が起きてきているということだと思います。  したがいまして、企業誘致という観点からいきますと、今ある企業をとどめおくという意味も含めて、ある工場のマザー工場化といいますけれども、非常に重要な技術あるいはそういう研究開発機能も持った工場として生き延びていっていただくような取り組みというのが非常に重要だと思っております。アルバックなども、ある意味そのような意味の再編というものにつなげていただくように、私どももいろんな機会をとらえてお願いをしていきたいと思っております。  それからもう一つ、そういう中でどういうふうに雇用をつくっていくかというのも、鹿児島県としても本当に大きな問題だと思っております。商工労働水産部としては、やはり中小商店を含めて小規模企業のウエートというのは物すごく大きいので、そういうところの経営的な改善というかしっかりとした経営が引き続いてできていくような金融面を含めたいろんな支援ですとか、もちろん企業誘致もそうです。それから鹿児島にあるいろいろな資源を使った新たな産業を興す、それは観光もそうですし、農林水産業もそうです。特に私ども水産業を所管しておりますので、水産業を通じたそういう新たな雇用というか、付加価値の高い漁業の実現というものも大きな課題だと思います。  そのようなことを通じて、鹿児島県らしい産業の振興、そして雇用の創出、活力ある地域社会というのをつくっていくように努力していきたいと思っております。 169 ◯小園委員 ありがとうございます。  県内のいろんな企業を訪問させていただきますと、例えば与論にありますマルコとか、非常に特性を持った優秀な企業がたくさん、国分にも大手の企業に左右されないような独自の技術を持ったすばらしい会社がいっぱいあるなと思っているんですけれども、そういった会社をもっともっと伸ばしていければなと思うんですけれども、そこのところはどういったような形でこれからやっていきたい思っておられますか。 170 ◯井多原産業立地課長 製造業を取り巻く環境というのは、委員御指摘のとおり非常に厳しい環境にございます。  海外への工場の移転といいますか、流出が始まったのはちょうど十年ほど前、ずっとその動きは加速しております。一時期、リーマンショックの前、国内経済が少しよかったころ、当時国内回帰というような言葉もありましたけれども、ここへ来てまたリーマンショック以降の世界経済の情勢、それから円高がずっと継続をしているというような状況を見ますと、今後も、日本国内で製造業をして、海外に輸出をして稼いでいくというビジネスモデルはなかなか難しいんじゃないかなと思っております。  御紹介のありました、与論町に立地をしている企業でございますとか、ほかにも海外と競争といいますか、追随を許さないような技術を持っている企業が幾つかはございます。  私どもとしては、鹿児島大学あるいは工業技術センター、研究開発部門を持っている部門とのいわゆる産・学・官連携での技術力の向上といったところを重点的に支援をして、いわゆる今、海外でつくられているものは、まあ言えば液晶テレビに代表をされますように、特段製造に難しい技術を伴わないものというふうになってきております。ですので、国内で生き残っていくためには、精密な加工でございますとか、そういった形で海外で生産することのできないような高い技術力を持った企業をそういう形で育てていきたいと考えております。 171 ◯桑鶴委員長 ほかにありませんか。  たけ委員、先ほどの続きをどうぞ。 172 ◯たけ委員 資料の中の四ページのカンパチ養殖業の振興とクロマグロの養殖業の振興というところで、カンパチは昨年から始めましたけど、状況はどういう状況だったのか教えてください。 173 ◯柳原水産振興課長 カンパチにつきましては昨年からスタートしているんですが、昨年は三十八万四千尾の計画に対して二十四万四千尾、途中、ウイルス性の疾病もございまして、その分が影響しているんですが、二十四万四千尾という結果になっております。  今年度につきましては、垂水のほうで生産中でございます。約七万尾を今、沖合に出しておりまして、約二十六万尾を施設で飼育しているという状況です。今後の生産分も合わせて、今年度も三十八万四千尾を種苗生産する計画で進めているところです。 174 ◯たけ委員 はい、ありがとうございます。  去年初めて種苗生産しまして、途中まではよかったんだけど、何か病気が入ったと心配しましたけど、何とか乗り越えられたみたいですね。またことしはさらに増産体制ということで頑張ってほしいと思います。  続きまして、クロマグロの養殖業の振興、これも私は、日本一の生産量を誇り、そしてすばらしい海があるのが鹿児島です。日本一、世界一だろうと言われているんですね、卵もどんどん産むしですね。  そういう中で、今回七月予定で、県内クロマグロ養殖業者、漁協、学識経験者、行政機関の協議会ができるようになったというのはどうしてですかね。 175 ◯柳原水産振興課長 クロマグロ養殖につきましては、以前からマグロ養殖の技術的な部分は水産技術開発センターが国の外郭団体のマリノフォーラム21とかでいろいろ養殖技術開発をして、もう既に養殖技術としては定着してやっているんですが、今までの取り組みではそういう養殖業に対する一つの成果は生かされているものと理解しているところなんですが、現実的に、マグロ養殖は非常に資金的にも技術的にも難しいということで、企業ベースでスタートをしているところがございまして、今のところ県として直接的にそういう技術的な部分とか、支援している部分も最近はないというところでございます。  ただ、クロマグロは、先ほど委員もおっしゃるように、生産量としては日本一になっていますし、それと地元への雇用力もある、それと最近は世界的なマグロ資源に対する規制といろんなのも絡んできまして、天然種苗を利用するのから、人工種苗への移行とかいろいろ課題も出てきているところでございます。  そういう背景もございまして、全国一のクロマグロ養殖県の鹿児島県として、マグロの養殖業者あるいは漁協、市町村等を含めて、まずマグロ養殖の現状とか課題、あと今後の方向を幅広く議論していくために県として今回、協議会を立ち上げるようにしたところでございます。 176 ◯たけ委員 本当に喜ばしいことなんですね。今までは県が余り関与しないで、大手のマルハ、それから近大、それから日栽協、拓洋ですね、それから日本水産、そういう大手が独自でやっていたわけですよ。そのときに結局クロマグロの卵を、今回はマルハがたくさんとれて日栽協や近大にもあげたわけですけれども、県にもぜひ使ってくださいということでありまして、長崎県はもう事業体が二十事業体ぐらいありますでしょう。県が主体になって、そして支援体制を使って、国からも予算をもらっているわけですよね。  そういう意味で、県が主体でなかったので受け皿がなかったんですよ、お金の受け皿が。今回は県がなりますので国からの予算をもらえるということになりますので、これはとっても喜ばしいことですし、ぜひですね、マグロの場合は稚魚のヨコワがだんだん減っていますので、規制もありますので、そういう意味からすると、鹿児島県の漁協の魚種転換にも可能性が出てくるんですね。  そういう意味で、これからは有望な中国もありますし、世界もありますので、ぜひそれを支援していってほしいと思います。  続きましていいですか。 177 ◯桑鶴委員長 はい。 178 ◯たけ委員 もう一点、この前、課長や対策監のほうから御指導願って屋久島のトビウオ、これを山口水産と勉強会という形で始めまして、一応価格も決まりましてね。なぜかといいますと、たくさんとると暴落するのでとってないんですよね。ところが急速冷凍しますとずっと使いますから高い値段で全部とれるので、多分あるものは全部とっていきますよと、どうぞたくさんとってくださいという対策はできた。  そのためにまず一つは、高い価格設定ができること、二つ目に、あるものをどんどんとっていけること、それが安定的に日本全国に販売できるので、そういうのからすると多分所得が二倍以上になると思うんですね。この前お聞きしましたら、ことしうまくいけば百トンぐらいいけるということでありましたけれども、そこのところを対策監、課長どのように感じられましたでしょうか。課長もよくわかっていらっしゃると思うんですけど。 179 ◯今村水産流通対策監 たけ委員のほうから話がありまして、屋久島のほうでトビウオがたくさんとれると、それで大漁貧乏という実態がありますと、そしてそうすると生産調整するといった状況がありまして、そこへ山口水産のほうが急速冷凍機を持ち込んで、そしてそれを価格が安くなる一歩手前で処理して、急速冷凍をかけて、そしてストックして、それをまた刺身商材として出荷するといったようなことで、漁協さんにとっても、山口水産にとっても両方ともいいという利点がありましたので、話を進めているということでやっております。  以上です。 180 ◯たけ委員 要するに、鮮度を保持するということは、全国ネットで販売できるということで、幾らでも売れるということで、鹿児島の魚が全国に出るということです。この流れが出ますとそれに全部上るんですよ、キビナゴからカンパチから何から。この前も垂水市の市長さんからもお願いされまして、一緒になってやられたらどうですかという提案をしました。このことが結局、中国市場へも鮮度保持ができますので販売できるわけです。  そういう意味で戦略的に使えると思いまして、対策監と課長に御指導いただきながら動いてきているわけですけれども、これが出れば離島振興につながると思いますので、ぜひその辺も御検討をお願いします。  あといいですか、まだ。 181 ◯桑鶴委員長 はい、どうぞ。 182 ◯たけ委員 それともう一つは、大隅の振興についてでございますが、先ほどの観光交流局の資料の三ページのところで見ますと、北薩と大隅が極端に少ないんですね。私は大隅は物すごい可能性を秘めているところだと思いますし、これは奄美と同じぐらい秘めていると思っておるんですが、そこのところを大まかで結構ですけれども、局長、何か戦略的にないでしょうかね、大隅の振興です。観光課長でも結構です。 183 ◯桑鶴委員長 だれが答えればいいですか、たけ委員。 184 ◯たけ委員 課長で結構です。 185 ◯本 観光課長 大隅の観光振興につきましては、今、委員から御指摘がございましたように、数字的には余り出ていないという状況でございます。したがいまして、県のほうでも大隅の観光に力を入れているところでございます。  一つございますのは、おおすみ観光一〇〇選というものを二十三年度事業でつくらせていただきました。これまでは大隅の観光を売り込む場合でも、エージェントさんに行きます場合でも、各市町村さんがつくられたものを集めてワンセットやるというようなことで、効果的なPRになっておりませんでした。そこで大隅地域の非常に観光資源を一冊にまとめたもの、これをおつくりしたところでございます。  それから、ハード関係につきましては、魅力ある観光地づくり事業、年間十億円の予算を毎年認めていただきまして進めておりますけれども、こちらのほうで、特に大隅まるごと体験ラインというものをつくりまして、大隅地域の施設整備、例えば駐車場であるとか展望所であるとか遊歩道であるとか、こういったところに重点的に取り組んでいるところでございます。こうした取り組みを踏まえまして、新幹線の効果、こうしたものを大隅のほうに進めていくということにしております。  また、先ほども御説明申し上げましたけれども、きょうの観光交流局の資料の六ページの下にもございますけれども、下のほうのかごしま宝探し大冒険の旅ということで、この夏“おおすみ”でトレジャーハンティングという、こうした仕掛けもつくりまして大隅方面のほうにお客さんが流れていくように努めているところでございます。 186 ◯たけ委員 例えば台湾とか中国とか県外の人に、どういうことがあったら来てくれるか、どういう魅力があれば来てくれるかということを考えているわけですよ。  その中で、確かにハード面は鹿屋のバラとか、それから輝北のきれいな空とか、それからカンパチの体験とかがありますよね。これはカンパチの体験もこれも学校の子供たちやまたスポーツ交流、いろんな意味でも非常にプラスになると思うんですが。  ただ、大隅のほうとしましては、とにかく黒毛和牛も黒豚も、それからマンゴーも、それから農作物の加工品もいっぱいあるんですよ。ウナギも日本一でしょう。黒毛和牛も日本一です。曽於と肝属は半分ですよ、鹿児島の。それぐらいの生産を持ちながらなぜ引っ張ってこれないか。日本一ですよ、これは。日本一とか世界一、味で言えば世界一でしょう。なぜそこに持ってこれないか、食べさせてもらうところはないのか、こんなすばらしいところがあって。黒毛和牛、それもある。  それから、農作物の加工品で鹿児島県は一生懸命力を入れてしますし、これからどんどん発展すると思いますし、志布志港が国際港としてどんどん発展するんですよ。そういう意味で、それを頭に置いて戦略的に人を連れてくる仕組みと、魅力のあるようなやり方をできないかなと思っているんですが。  例えば、ウナギも完全じゃないんですけど一応世界で初めて一貫体制ができたとか、それからマンゴーもブランド化したとかそういうものがあって、それから農作物も広いところがあるんですよ、大隅は広い。そして雇用もいいでしょう、農業で。だから、これから先の戦略に立つと思うし、また魅力があると思うんですけれども、どうでしょうか、そこのところ。  観光交流局長、ぜひこれを、大隅に光を当ててほしいんですけれども、どうでしょうか。 187 ◯福壽観光交流局長 先ほど観光課長がお答えしましたように、観光の面につきましてはさまざまな観点から大隅地方、大隅地区への誘客を図ろうという取り組みをしているところでございます。  それから、これは県全体にも言えますけれども、観光の魅力、もちろん自然、それからすばらしい景観とかがありますけれども、昨今は、先ほど来ちょっとお話ありますけど、どうしたらリピーターを連れてくるのかとかですね、それから観光ニーズといいますか、観光客のニーズに合わせた観光で何が提供できるかという、先ほど藤崎委員のほうのお話もありましたけれども、そういうことを考えながら施策を進めていくということが必要になってこようかと思います。  特に大隅地域におきましては、若干語弊はあるかもしれませんけど、これまで観光地というイメージづくりというのがそれほど実は余り進んでおりません。そうした中で、今申し上げましたような食でありますとか、中には、パンフレットにありますけれども、昨今のパワースポットでありますとか、それから例えば、若干広域になりますけれども、ドライブの適地でありますとか、ツーリングでありますとか、そういうような新たな魅力という、これまであったことはあったんですが、それをいかに情報発信していくのかということが必要になろうかと思います。  台湾とのお話がありましたけれども、たしか中国を含めてカンパチのえさやり体験、学校の先生方ですね、中国等の先生方、それから旅行エージェントにも体験してもらっておりまして、今後、そういったものの旅行商品化というのが進めばということで期待をしているところでありますし、他方、物産と合わせた形でどうできるかということが一つあろうかと思います。  私ども今、着地型観光を進めておりますけれども、特に、これまで地域である意味見過ごされていたような素材というものをどうしていくかということがありますけれども、それは私どもでいいますと、観光のプラットホーム化と言っておりますけれども、ただ単に観光地というか、視察地といいますか、景観だけではなくて、例えばレストランでありますとか、それから旅行業者でありますとか、それから運輸業者でありますとか、そういった地域の全体としてのプラットホーム化を図るということが今後の観光ビジネスにとって非常に重要なことだと考えておりますので、そうした観点から、地元の枠組みをつくりながら、そういった内外含めての誘客、そしてそれが地域の活性化に結びつくということを目指してまいりたいと考えております。 188 ◯たけ委員 今お話されたように、例えば指宿でありますと、指宿のホテル業界というのは非常に連携して、勉強会とか、おかみさん会とか非常に結束していて、おもてなしの心というのが非常にあると思うんです。それから垂水にしましても、あそこの垂水市漁協の皆さんが非常に受け皿としていいんですよ、一生懸命地域もまとめて。  ところが、大隅を一つ何かまとめられないかと思う、例えば日本一の黒毛和牛を食べる、また日本一のウナギを食べるんですよ、日本一、世界一ですよ、これは。こういうすばらしいところがあるし、これから東九州自動車道路ができてきますから、あと五、六年先はできると思うんですが、そうなると宮崎とも連携できるし、また志布志が国際港として南九州の拠点ですから、流れが出てくると思うんですね。そういう意味で、そういう大きな流れを持ちながら戦略的なものを使ってどんどん、一つのチームとなってといいますかね、できないかと思いますので、ぜひそこのところをお考えいただきたいと思います。  最後に一点です。 189 ◯桑鶴委員長 はい、どうぞ。 190 ◯たけ委員 奄美大島、これも物すごく伸びると思うんですね。といいますのは、世界遺産、来年一応申請しますけれども。今から、そのために向けて、特に沖縄との連携があるんですね、沖縄というのは戦略的に国がやっていますので、ビザの関係なんかもありますので。それが一つ、世界戦略。  それから先ほどありました、日本一、世界一のクロマグロの地域や奄美長寿やそれから大島紬、それからきれいな海、それから歌や踊りですね。そういうものまで入れますと物すごいこれは魅力があるんですよ、世界の人を呼ぶに当たって、連れていけるんです。そういうものがあるんですが、そのような中で、今お話ししたようなことで何か感想というのはございませんか。 191 ◯福壽観光交流局長 今、奄美のお話がございました。  奄美はこれから世界遺産の登録をということで、今いろいろと関係部局とそれから国とも協議をしているところでありますけれども、お話ありましたように、南西諸島に連なるということで一つの生態系の保全とともに、そういうものを生かしてどうした形で地域活性化をするかというのが一つの大きな課題だと思っております。  ことしは奄美の総合調査、奄振法に向けての総合調査をやられている中でございますので、そういった観点からもいろいろと検討がなされるものだと承知をしております。  その中で、観光面のみならず、離島のすばらしさというものをどういうふうにして発信していくかということがあろうかと思います。今、地元を中心に、観光とそれから物産の関係の振興を図るための体制の一体化というものが検討されておりまして、そうした中で具体にどういうことが出てくるのかということが非常に関心を持たれているわけでございます。  産業でいいますと、大島紬でありますとか、農業でありますとか、また島々のそれぞれの特性がございますので、こういったものを、私どもは、観光でいいますと奄美パークを中心に情報発信をしているところではございますけれども、そういった中で島間の特徴を生かしつつも、奄美群島としての一体感のイメージアップをどうやっていくのかというのが課題だと思っておりますので、そうした中で私どもといたしましても、これまでも情報発信に努めているところでありますけれども、より具体的な形で検討が進められていく中で、土地の魅力あるいは今後の発展可能性というものを生かしながら情報発信に努めてまいりたいと考えております。 192 ◯たけ委員 ありがとうございます。  とにかく物すごい魅力がある、世界ですよね、長寿も世界、クロマグロも世界だし、それから世界遺産とか、海も物すごくきれいで、もう十メートル下まで透き通っているわけですから、これは中国にないんです、こういう海というのは。物すごい魅力があると、だから引っ張ってもこれるんです。  ただ、一点だけです。欠点は、鹿児島─奄美間の飛行機の費用が高過ぎると。三万幾らですか、四万円近くじゃないですかね。中国というのは大体十万円から十二、三万円というのが普通ですよね、ところが、そこの四万円がネックになってくるんですよ。だからそういう意味で、特に沖縄は安いですから、ここのところを解決しないと、呼ぶにもなかなか呼びづらいところがあるんですけど、課長、何かありますか。 193 ◯本 観光課長 委員がおっしゃいましたとおり、奄美地域は本当に交通アクセスですね、便数あるいは船便、あるいは料金が高いというような課題等がございますけれども、今、非常にスローライフとかそういった癒しの観光ですね、そういったものに関心が集まってきております。  それで、地元のほうでも、あまみシマ博覧会という着地型の旅行商品を開発するような取り組みもなされておりますし、また地元のほうでは、奄美群島広域事務組合のほうで奄美群島成長戦略ビジョン等を策定されたりしているようでございます。それと四月二日には、一般社団法人奄美群島観光物産協会ということで奄美群島全体を挙げた取り組みをなされているという状況でございます。  こうした観光開発というのは、やはりホテルの数とか交通手段とかいろいろございますので一気には進まないと思うんですけれども、こうしたいわゆる着々と一歩ずつ積み上げてくるような取り組みがなされておりますので、また県のほうでもそういった動きを応援するような形で進めてまいりたいと思っております。 194 ◯たけ委員 私が言っているのはそうではなくてですね、とにかく奄美は魅力があるんです、世界に打って出れるんですよ、全部。ただ、世界の、例えば島唄ライブを台湾で四日間、一昨年やったんですよ、四日間ね。今度も中国でやろうと思っています。できるんです、これは。いろんなのを持ち込めるんですよ、また呼んでくれるんです。だけど、一番ポイントがそこの飛行機代なんですよ、高過ぎるんですよ。  だから、私が思うのは、本当に真剣になって解決しないとせっかくの宝が持ちぐされになりますので、ぜひそこのところを県一体になりましてね、国一体となって努力してほしいと、そういうことでございますのでよろしくお願いします。 195 ◯桑鶴委員長 要望でよろしいですね。 196 ◯たけ委員 はい。終わります。 197 ◯西高委員 もうほとんど、たけ委員のほうでうちの大隅半島も言っていただきまして、志布志港もですね、ありがとうございます。  産業立地課長にちょっとお尋ねしたいのが、二ページの四番目ですね、これの内容として平成二十四年の取り組み計画等について協議とあるんですが、うちの志布志港の新若浜の埋め立てをしてあるあの港ですね、あそこに対する企業誘致の話というのは何もこの計画の中ではないんですか。 198 ◯井多原産業立地課長 済みません、確認をさせていただきたいんですが、委員会資料の二ページ、4)農商工等連携推進事業に絡めて新若浜の埋立地。 199 ◯西高委員 あっちのほうはこういうのにはないですか。 200 ◯井多原産業立地課長 農商工等連携推進事業につきましては、個々の農業者、それから商工業者との連携を進めていくという事業でございます。  志布志港で埋め立てをしてできております新若浜の用地につきましては、あそこの土地をどういう企業が使われるかということになります。私ども、港湾課と一緒になりながら、大隅半島、食の宝庫でございますので、食品関連産業を初め、何らかの企業誘致ができないかということでこれから検討を進めていくということでございます。 201 ◯西高委員 課長、あのですね、田中部長は私が去年からずっと話していて御存じなんですけど、この前、さんふらわあの志布志・大阪航路の問題でも、知事と話し合いをしている中で、もう知事がわかってくださっていたものですから、私に言えということで来たんですけど、実は新港にできるはずだった加工場ですね、パッキング関係の。これを一応ちょんにしていただいて、大隅半島に持ってくるということになったわけですよ。  それがなかなか条件が、土地代という問題で非常に志布志の港というのがちょっと首をかしげているという状態だったものですから、やはり志布志の港で今から持ってこれるものというのは食品加工関係の企業しかあり得ないだろうということで、自分はそこに働く場所をつくろうということでやっているわけですね。  そのパッケージセンターができると、私がよく行く全農大阪なんかは二十四時間三交代制で量販店のリパックをやっているわけですよ。これが追いつかなくて外注に出しているわけです。それは当然、九州の農産物もかなり多いです。  で、そこの専務にもお願いをして、こういう形で立地した場合にはどうなのかと言ったら、それはもう当然、さんふらわあで積めば一晩だから、要するにリパックから買って、野菜のバキュームをかけたものからこちらで注文をさせていただいて、うちらで加工してそっちへ持ってくる形はどうですかということだったら、もうぜひお願しますという話で、そこまで一応知事とも話はしてあります。
     でも、鹿屋につくろうという話が今ちょっと出ておりまして、それは違うでしょうというですね、奄美の一万トンのジャガイモも入ってきますので、それをまた横持ちをかけたら農家負担なんですよ。だから港でなければいけないというところがあってですね、ぜひ港湾課も含めた中で、食品加工のそういったパッキングセンターまで含めたこれがもう恐らく志布志港の一番最初、本元になると思いますので、一番入ってきやすいのはJAですから、そのJAが計画しているやつですので。まずはそういったものを持ってくるという面からぜひ考えておっていただきたいと思っております。  もう恐らくことし、来年あたりで計画して、どこに建てようかという話でですね、一たん鹿屋となったから、ちょっと待ってくれと、それはおかしいだろうということで今、話はとめてありますので。  ですから、志布志の港を生かした食品加工関係の企業誘致というのは、ぜひ産業立地課のほうでもちゃんと港湾課と話をしながら進めていっていただきたいなと思っております。  そうしないと、あそこの土地代の問題が今からどういう形になるか、県である程度猶予してくれるのかはわかりませんけれども、免除という形かわかりませんけど、まずはそれを持ってくると、あとは九州圏内のものを大分、熊本あたりまではすべてこっちへ持ってきて、加工を済ませてそのままさんふらわあという、さんふらわあも使わなきゃいけないものですからね、そういったものを含めて、県としてはそういう一体的な形で志布志港の活用というのは進めていただきたいと思いますので、そこは御一考いただきながら、その情報はすぐ集めていただいて、課長、いろいろと御検討ください。  以上です。 202 ◯桑鶴委員長 要望でいいですか。 203 ◯西高委員 はい。 204 ◯田之上委員 霧島市のアルバック九州、これはいろいろと関係市町と一緒になりながら対応をしていただきましたことを、まずもって御礼を申し上げたいと思います。  ここに書いてありますとおり、労働相談数も三十二人といたしますと、これから我々のふるさとの中でも、地域経済の問題あるいは雇用の問題いろいろ出てくると思いますので、しっかり商工労働水産部長さんを初め皆様方、産業立地課長あるいは雇用労政課長さんにも特に対応をしていただきますようにお願いを申し上げておきたいと思いますが、何かコメントがあったらお教えいただければありがたいと思います。  次に質問でありますが、三ページのかごしま産業おこし郷中塾の開催ということで部長から説明をいただきました。これは今年度の新規の事業であったと思いますが、商工政策課長、この六十六名の参加、おおむね規模としては百人程度を対象にかごしま塾を開催をしたい、このような説明であったと思いますが、六十六名をどのようにして募集をされたのか。いつ募集をかけて、参加者をいつ決められたのかお教えをいただきたいと思います。 205 ◯橋之口商工政策課長 かごしま産業おこし郷中塾の関連の御質問だったと思います。  まず、募集の時期でございますが、今年度から分野を問わずという形で募集をかけた関係でちょっと案内がおくれたんですが、五月の連休から五月二十日前後まで募集を行いました。  基本的なところとしては、当然それに応募していただいた方ということではございますが、年齢的なところでいきますと若手ということで、原則四十五歳以下の方々で、現時点で経営をしていらっしゃる方もしくは今後後継者としてその企業を担っていかれる方、もしくは幹部の方といったところで御案内させていただきました。  募集の方法といたしましては、県のホームページでも御案内しましたけれども、報道機関のほうにも御案内し、それから商工関係の団体などを通じまして皆さんのほうに周知したところでございます。  それと、人数的な問題でございます。当初百名定員という形で募集をかけさせていただいたんですが、一回目につきましては六十六名の参加がございましたけれども、都合によって一回目出られないという方もありまして、最終的には六十一企業から七十九名の御参加をいただいているところでございます。 206 ◯田之上委員 今、課長答弁いただきました。  五月の連休から二十日、といたしますと非常に短い期間の募集ですよね。それで私もちょうど我々の霧島商工会の青年部の中で、このような新年度のこういう事業がありますので、でき得るならばこのような郷中塾にも参加をいただきながら、経営のために資してほしいと、このようなことを話をしましたら、実は田之上さん、話もよく伝わってこなかったと。今、その団体を通じてということを答弁をされましたが、なかなか商工会の青年部の皆さん方にもしっかりとこの新規の事業が伝わっていないというような状況がありました。  でありますので、これを本年度でやめるのかどうか知りませんが、これからもし続けられるということであれば、やはり県民の皆様方へしっかりと周知をしながらしてほしいということを要望したいのであります。  一青年が、「私もそういう話を聞いたので、実は応募してみましたが、もう締め切られていました」と。このようなことでありましたので、五月のあたりが大体主な総会の時期じゃないかなと思うんですね。ですから、その青年部の一員から、もしこのようなことがあるのであれば、やはり募集期間をしっかりと考えてしてほしいと、こういう要望がありましたので、それについて何かありましたらお答えをいただきたいと思います。 207 ◯橋之口商工政策課長 委員のほうから今お話がありましたとおり、確かに募集期間が今回極めて短かったというのは我々としても、実施する側としても反省すべき点かなとは思っております。  ただ、当然そういう期間の中で多くの方に参加していただきたいという意向を持っておりましたので、先ほど委員のほうからもお話がありましたとおり、商工団体の会の中に例えば知事とかあるいは知事が出席できなくて部長が出席する、そういったあいさつの中では必ず産業おこし郷中塾の御案内をさせていただくなどという形で皆様への周知を極力図ったところではございます。  また、委員も出席していらっしゃったかと思いますが、青年塾、商工会連合会の青年部の関係では、夜の部でそのメンバーの方からまた再度パンフレットなんかも示されて、地域の商工会のメンバーの方々にも御案内してくれというのを言っていただきましたので、今後、我々としましては、引き続き来年度以降もこの事業は進めたいと思っておりますので、そういった中で改善すべきところは改善していきたいと思っております。 208 ◯田之上委員 それでは、再度要望申し上げておきます。  新規事業で若手経営者を対象としたこの講座がしっかりと根づいて、その効果が出ることを期待を申し上げて、終わります。 209 ◯日高委員 雇用労政課にお聞きをいたしたいと思います。  緊急雇用創出事業というのがありますが、これは、今こういう状況ですので、少しでも雇用ができる場をつくろうということであるようでありますが、昨年もこのようなのはあったと思うんですよね、ありましたよね。  今回、千六百人ということが出ておりますが、昨年はどれぐらいでしたですかね、二十三年度の事業としてこういう募集人員というのはどれぐらいでしょうかね。 210 ◯桑木野雇用労政課長 緊急雇用創出関係の事業につきましては、平成二十一年度から二十三年度まで実施を、もちろん現在もやっておりますけれども、二十一年度にスタートいたしましてこれまでやってきているところでございます。  二十三年度の実績といたしましては、昨年度はふるさと雇用再生特別基金事業とそれから緊急雇用創出事業とそれから重点分野雇用創造事業という三種類をやっておりまして、トータルで六千五百二十七人の新たな雇用の創出を図っております。 211 ◯日高委員 済みませんが、二十一、二十二年もわかったらちょっと教えてください。 212 ◯桑木野雇用労政課長 二十一年度がトータルで四千六百三十七人、二十二年度が七千五百四十一人で、二十一年度から二十三年度までの新規雇用創出の合計は一万八千七百五人となっております。 213 ◯日高委員 ありがとうございます。  私、ちょっとこれを聞かせていただいたのは、こういう方々が後に残っていただいて、事業として、職場として確保することと、そして事業を支えていくための一人になっていくことがやはり理想だと思っていますし、そのことを目指しているんだと思っていますが。  昨年だけでも結構ですが、この六千五百人とか、総体一万八千七百人ぐらいおりますが、この方たちが現在までこのうち幾ら、どれぐらい実際この仕事を続けていらっしゃるのか、その数字というのはつかんでないものでしょうか。 214 ◯桑木野雇用労政課長 雇用関係基金事業につきましては、目的がそれぞれ決まっておりまして、例えばふるさと雇用再生特別基金事業については、地域における継続的な雇用機会の創出を図るという目的で実施しております。緊急雇用事業につきましては、短期のつなぎの雇用・就業機会の創出、それから重点分野雇用創造事業といいますのは、一応主たる目的は短期のつなぎの雇用・就業機会の創出でございますけれども、ただ、実施します中で、成長分野として期待されるような分野、新たな雇用機会を創出するような事業を実施するように努めているところでございます。  ふるさと雇用の中で、継続的な雇用機会の創出を図るふるさと雇用の中では、延べで二千五百六十四人の新規雇用を確保したところではございますが、その中で委託契約の終了後も正規雇用として雇い入れた場合に、事業主に対して一時金を支給するという制度がございます。この支給の実績を見ますと、二十二年度に四十四人、二十三年度に二百十四人ということで、合計で二百五十八人の継続雇用が図られております。  それから、そのほかに介護雇用プログラムというのがございますが、この中でトータルで二百七十九人の継続雇用が図られております。  そのほか、緊急の短期のつなぎの事業の中でも継続雇用につながっているものが約百六十五人ぐらいございまして、私どもが把握している限りでは、継続雇用の実績としては約七百名ということになります。  ただ、事業が終わりました後も、その事業で得られました事業展開のノウハウとか、それから事業の成果物などを活用した事業展開が図られていると思っておりますので、私どもが把握している以外にも、各介護福祉とか農林水産、観光、環境などで地域の雇用の創出に資するものと期待はしているところでございます。 215 ◯日高委員 はい、どうもありがとうございます。  七百人ぐらいという話でありまして、私はどうこう言ってもやはりこういう形につながらなければ、いろいろ目的はありますが、やはり最終的にはこれが私は目標だと思っていますので、そういう意味では七百人、一万八千七百人のうち七百人という見方でいいんですね、それでいい。 216 ◯桑木野雇用労政課長 つなぎの事業としては、緊急雇用事業としては約一万人の新規雇用でございますので、中心はふるさとのほうが二千五百人強、この中の七百人ぐらいというふうに……(「二千五百人のうち」という者あり)はい。 217 ◯日高委員 それじゃ、二千五百人のうち、そういう形になればいいなというのが七百人だったというようなことだと思いますが、そういう意味ではやはり大きな形としてできたものだと思っていまして、ぜひ今後もそういう意味では、やはり継続的に働けるところがあると、そして仕事があるというのがですね、やはり本当に今の世の中にはもう大変必要な部分だと思っております。  賃金が安くなっているのも確かでありますが、やはり継続して働けるというのが、そういう職場づくりというのが必要だと思いますので、この事業については、いろんな形はあるでしょうが、やはり雇用を確保する、そして仕事をつくっていく、そして新しいものを創出するという意味では、これからも形は変わってでもやっていく、その姿が必要だと思っていますので、御努力をいただきたいと思います。 218 ◯桑木野雇用労政課長 済みません、正確に申し上げますと、先ほど言いました二千五百人の中で二百五十八人ぐらい、それから五千四百人の中の二百七十九人、残り一万人の中の百六十人ぐらいというふうに割合的には、一万六百八十人というのが一応短期のつなぎの例えば年末年始の離職対策等のつなぎの事業でございました。  以上でございます。 219 ◯日高委員 ありがとうございます。  いろいろ見方もあるでしょうけど、ひとつ先ほど申したように、ぜひこれからも一人でも多く仕事ができるような環境づくりに努めていただきたいと思います。  続けます。  フィルムコミッションのことについてちょっとお聞きをいたしたいと思います。私どもこの関係の方々、NPO法人の方々においでをいただきまして、意見交換をさせていただきました。 220 ◯桑鶴委員長 随分時間かかりますか。  しばらく休憩したいと思いますが、いいですか。 221 ◯日高委員 いいです。それじゃ、後で結構です。 222 ◯桑鶴委員長 それでは、ここで速記の関係もありますので、暫時休憩をいたします。  おおむね午後三時五分、再開いたします。         午後二時五十六分休憩      ──────────────────         午後三時  四分再開 223 ◯桑鶴委員長 再開いたします。 224 ◯日高委員 フィルムコミッションの活動についてちょっとお伺いをさせていただきます。  私ども観光議連で、大河ドラマを初め、いろんな鹿児島をPRするという意味でその取り組みを聞かせていただいたところなんでありますが、皆さんも新聞等で御存じのように、活動が資金面からいろんな関係で大変だという新聞報道もありました。  そういうことで、まず県の立場として、このNPO法人の活動というのはどのような形で貢献をされているのか、そしてどういう位置づけをされているのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 225 ◯本 観光課長 NPOかごしまフィルムオフィスにつきましては、映像による鹿児島の情報発信等につきまして努力をいただいていると認識をいたしております。そのようなことで県のほうでも、昨年度の事業で緊急雇用の制度を使いまして支援をさせていただいたところでございます。  映画とかテレビドラマのロケ地は全国に向けた情報発信力が高く、観光客の誘致に効果がございますことから、映像制作者が鹿児島を舞台とした新たな映画やテレビドラマを制作しやすい環境を整え、本県の魅力の情報発信の機会をふやすことは本県の観光に資するものという基本的な考え方を持っているところでございます。  また、NPOかごしまフィルムさんにつきましては、その活動につきましては二つに分けて考える必要があると思います。活動の部分とそれから組織そのものの運営ということでございます。私どもにとりましては、活動の部分については大変評価させていただいておりますので、一緒に事業をしたり、あるいは協力できる分野があろうかと思います。それからその組織の運営ということになりますと、これは設立された理事さんとかそういった方々がまずは一義的にはきちっと、どのような形で運営していくのか整理をして取り組まれるべきではないかと考えているところでございます。 226 ◯日高委員 こういう取り組みをしているところはまだほかにも幾つかあるんですか、その点をお聞かせいただきたい。 227 ◯本 観光課長 全国組織のJFC(ジャパン・フィルムコミッション)に加盟をしておりますのは、県内ではこのかごしまフィルムオフィスさんとそれから鹿児島市さんの二つでございます。 228 ◯日高委員 今お話がございましたように、この団体が取り組んでいただいていることはやはり観光振興という意味からも必要な部分だというお話がございました。先ほど活動資金面での話もちょっといたしましたが、それは別としても、だれかがこの役割を果たさなければならないと思っているんですよね。  そういう意味で、皆さん方は昨年はそういう意味も込めて、二十三年度は予算づけもしたんじゃないかなという私は思いもしているわけです。この人たちに頑張ってもらいたい、一生懸命やっているねと。それが現在、先ほど話したような状況になってきているということで、今後の問題として、もしなくなっていくとすれば、そこら辺の対応はどうなっていくかという心配もあるわけですよ。  そこで、何らか組織のあり方とかですね、組織はどういうものから組み合わせるとか、そこらも含めて今後お互いに意見交換もしながらやっていかなければいけないと思っているんですが、そこら辺を皆さん方は、今の状況を踏まえて何か今後の問題について考えていらっしゃるのか。それとも、ここら辺は一本立ちしてもらうためにあえて突き放しておこうとかね、そういう話ですよ、そこら辺どう考えていらっしゃるのかちょっとお聞かせ願いたいと思います。 229 ◯本 観光課長 先週、観議連の勉強会の後で、かごしまフィルムオフィスの理事さんともちょっとお話をしたんですけれども、組織の運営のあり方につきましては、何かやっぱり組織そのものとして汗をかく部分というのは必要じゃないだろうか。例えば会員さんを募る、法人会員とか個人会員とかそういったものを募るとか、そういった努力も必要ではないかなというようなお話もしたところでした。  それで、先ほども申し上げましたとおり、こちらの活動につきましては、もちろん行政として私どもも、例えば篤姫とかあるいは龍馬伝とかそういったときにやはり取材協力をしております。ただ、私どもがフィルムオフィスさんと違いますのは、ジャパン・フィルムコミッションに入っておりませんので、明らかに効果があると考えられるものだけしか支援しておりません。このジャパン・フィルムコミッションに認定されますフィルムコミッションは、基本的には、作品の内容を問わず要請があれば無条件かつ無償で協力することを原則としているという大きな違いがあるものですから、こういったところがフィルムオフィスさんの存立の基盤にもやっぱり影響をしているのではないかと思います。  いずれにしろ、やはり大事な組織だとは思いますので、当該NPOの役員を初め、関連する方々とともに改めて検討をしてまいりたいと考えております。 230 ◯日高委員 この団体は、NPO法人は選別しないで受け入れて対応しているという状況ですので、一方じゃ皆さんはそこら辺はなかなかできない部分だということでありますので、そういう意味では大事な部分を担っているとも考えられますので、ぜひよく連携をとってですね、お互いに一緒に仕事をして鹿児島のために頑張ろうということには変わりないわけですので、いろんな団体も含めて協議いただいて、そういう民間の方々の知恵も、そしていろんな形で連携するという意味でも、いい形をつくり上げていただきたいなと思っていますので、資金のことが前面に出ておりますが、それは抜きとして、その対策も考えながらやると、それも含めてこれからも協議もしていただいて、これからまたいろんな意味で鹿児島県を注目していただく、そしていろんな取材をしていただく、放映をしていただくという意味でも、ぜひ連携をとっていただくようにお願いいたしたいと思っております。  それとまたもう一つ、観光の関係で。PRという意味でですね、これは警察関係と、情けない話ですが、よく球場でオープン戦とか公式戦とかありますね、鴨池球場で野球なんかがありますよね。そういうときに、これは一つの例ですが、種子島の方々が鉄砲を持ってきて、火縄銃を撃って種子島をPRもしたいということで、開会式のときやろうということで段取りをしたんですが、警察のほうがこれを認めないと、個人的に一企業のためにやっているようなとり方をするわけですよね。そういう言い方で返答するんです。その参加者はそんな気持ちはなくて、鉄砲を撃ったりする人たちは自費で来たりしてやっているわけです。一人でも種子島を知ってもらいたい、来てもらいたいということで来ようと思って申請をするんですが、公共性がないとかですね。私も、そんなことを言ったらJRも民間だがねと、そういう中でもやったりするがねと言うんだけど、なかなか理解を得られないというような話なんです。  ぜひですね、またそういう時期も来年も来ますので、一度話もしていただいてくれませんか。何か考え方ちょっと違うような気がしてならんのですよ。どうでしょうかね、ちょっと。 231 ◯福壽観光交流局長 子細の状況をちょっと把握しておりませんので、どのような状況でそういう決定になっているのか、あるいはどのようなイベントでどうなっているのかというのはちょっとまた委員からもお聞きした上で、必要あればと思っておりますけれども、一企業というのか、治安上の問題なのか、ちょっとその辺も把握をした上でと思いますので、よろしくお願いします。 232 ◯日高委員 申し上げておきますが、治安上は余り話は出ませんでした。やはり公共性を言ったり、そういう話で来ました。  それを言いながら、一方ではそこら辺が隠れている部分かもしれませんが、そうすると、種子島ではよくてここではだめとか、撃つこと自体がね、それはおかしい話だと思っていますので、ぜひ一つでも大きな目玉とするためにも、PRとして使うためにも、またもう一度皆さんのほうからもちょっと話をしていただければと思います。よろしくお願いいたします。  以上です。 233 ◯桑鶴委員長 要望でよろしいですか。 234 ◯日高委員 はい、結構です。 235 ◯持冨委員 一点お伺いします。  ゴールデンウイーク前だったと思いますけれども、関越自動車道で高速バスの事故がありました。七名の方が亡くなって、三十九名の方がけがをされたということで大変大きなニュースになったわけですけれども、事故自体は運転手の個人的な過失みたいなものが大きいのかなと思いましたけど、ニュースを見ているときに、やっぱりエージェントさんとバス会社の関係、それからバス会社と運転手の関係というようなのが表に出てきたニュースだったかなと思っています。  ツアーを組むときにどうしても安く上げようとすると、エージェントさんはバス会社に投げる、バス会社は運転手にしわ寄せが来るというような構図になっているようで、また名義貸しの話もありましたし、また労務管理がどうなっているのかという問題もあるかと思います。他県の話ですけれども、しかし、本県にとってもたくさんの観光バスも走っております。高速バスも走っております。事故を起こすとその影響というのはまた大きいと思います。  そういう意味では、あの事故を受けて、そういうバス会社なりエージェントなり、あるいは労務関係のところ、関係機関と県として何か協議とか対応をしたとかそういったことがあったのかどうか、その辺はどうでしょうか。 236 ◯本 観光課長 高速ツアーバスにつきましては、貸し切りバスを活用して高速道路を経由して二地点間を移動する目的で、旅行業者が募集する企画旅行商品という形態で運行されております。こうした高速ツアーバスの運行につきましては、届け出義務がございませんので、非常に国のほうでも正確な状況は把握しにくいということでございますが、国土交通省のほうで、バス事業者のあり方等の検討会を開かれておるようでございます。  ちょうどそうした中でこういった事故が起きましたことから、県内でそのような募集型企画旅行をしております会社が一社ございましたものですから、こちらのほうで立入調査というのをさせていただいたところでございます。  今後、国のほうでも、そうしたバス事業のあり方の検討会の結果を踏まえまして、今、旅行業法でくくりになっておりますけれども、高速ツアーバスを主催する旅行業者を道路運送法上の規制対象とするというようなことで見直しを進めると聞いているところでございます。 237 ◯持冨委員 それともう一つは、運転手の勤務状態ですけれども、これは会社に行けばわかるわけでしょうけれども、そういったものは雇用労政課とかそういったところでは掌握はしないんですか。 238 ◯福壽観光交流局長 今、観光課長が答えたとおりで、旅行業法上のくくりで商品をつくって、その商品をつくったときにバスを借り上げてということでございまして、実は高速道路について言えば、乗り合い交通バスというのが一方走っていまして、もう一つは今言ったような状況になっております。  制度上言いますと、このツアーバスを運行する運行会社の御指摘のありましたような勤務実態については、国の関係省庁、厚生労働省でありますとか、国土交通省でありますとか重点監査をしておりまして、またあわせまして、その関係省庁が労働の関係、それから運輸の関係とかで監査並びに注意喚起の文書を出して注意喚起していると同時に、民間団体で、すべて入っているわけじゃありませんけど、高速バスの運行の協議会というのをつくっております。そこは自主的にそれぞれのところで今後の安全運行についての研修でありますとかそういうことをやっていると聞いております。 239 ◯持冨委員 わかりました。国のほうでということですね。  しかしながら、観光協会のところにはバス部会もありますし、それからいろんなところで取り締まるという感覚もそうですが、お互いに、事故が鹿児島で起きてしまうとそれは非常に影響が大きいと思うわけですね。だから、そういう機会にそういう意識づけというか、お互いに注意喚起をしていくということが大事なんだろうなと、おもてなしといいますが、無事故というか安全が一番のサービスだと思うんですね。  だから、そういう意味では、あの事故が起きてからバスも怖いよねという声もいっぱい聞きましたのでね。そういう意味では、そういう協議会みたいなところもありますし、お互いに注意を喚起しながら、この無事故についてはしっかりとまた取り組んでいただきたいなと思います。 240 ◯福壽観光交流局長 今お話がありましたように、全国の高速ツアーバスの協議会というのがございます。他方、先ほど来申し上げておりますように、具体の運行実態がなかなか、届け出義務がないというようなこともありまして把握しづらいという状況がございます。  先ほど観光課長が答えたとおり、県内の状況はそういう状況でありますが、ホームページ上で捕捉できるところでいきますと、鹿児島から発着するんですけれども、県外に本拠地を置くようなバスが運行しているようなこともありますし、それから旅行業法上言いましても、鹿児島県内で旅行業登録をしているのではなくて、他県の旅行業の登録をして、今言ったような運行形態を持っているところ等もありますので、このところは包括的に国のほうが全体的な把握をしていただくというのがまず第一義的かなと思っております。  他方、おっしゃったように、いわゆるバスの関係の規制緩和の流れ等で、多くの貸し切りバス事業を営んでいる事業者もおりますので、その辺につきましてはまた関係の機関、今でも、正式な状況ではありませんけれども、意見交換をしつつ、安全についてのところについては運輸局等を通じて適切な指導ないし助言がなされているものと承知しております。(「はい、結構です」という者あり) 241 ◯ふくし山委員 一点だけお尋ねをしたいと思います。  障害者雇用の問題ですけれども、民間企業の障害者の法定雇用率ですね、これは現在の一・八%から二%に引き上げるということ、十五年ぶりということだそうですけれども、引き上げの背景、そしてその鹿児島県の実態はどうなっているのか、未達成、達成率も含めてですね。
     それから、そういったことも含めて現状を見る中で、来年度からこれを実施したいとしているわけですけれども、課題として何があって、どういった取り組みをこれからしていかれるおつもりなのか。以上、お聞かせいただけませんでしょうか。 242 ◯桑木野雇用労政課長 三点御質問ございました。  まず、法定雇用率を引き上げる背景でございますけれども、障害者雇用をめぐりましては、地域での就労支援や職場のバリアフリー化が進んで仕事を求める障害者がふえており、ハローワークを通じた就職件数も毎年伸びておりまして、二〇一一年度過去最高を更新をしたと新聞でも出ております。こうしたことを背景として引き上げがなされるということと聞いております。  それから県の実態でございますけれども、民間の法定雇用率一・八%に対しまして、本県の場合は実雇用率が一・九三%でございます。  来年度から、これはまだ完全に引き上げが決定したわけではございませんけれども、来年度から二・〇%に引き上げられた場合にどういう対応をするか、その課題について申し上げますと、実雇用率全体としては法定雇用率を上回っておりますけれども、達成の企業につきましては六割ということで、まだ未達成が四割ございます。その未達成の企業を減らしていくということが一点かと思います。そして、まだ一人も雇用した実績がない企業につきまして、障害者を雇用することについての不安を払拭していくこと、そういったことが課題であろうかと思います。  そのため、県といたしましては、例えば、企業による障害者雇用体験事業というのを実施しておりまして、雇用経験のない事業所に対して短期の雇用体験を実施して雇用の場の拡大を図りますこととか、あるいは就職面接会を実施いたしまして就職の促進を図っていく、あるいは障害者の雇用支援月間というものの制定がございますので、その中で障害者雇用に対して県民や事業主の方々の理解を深めていくような取り組みをしてまいりたいと考えております。  それから、障害者の就業開拓推進員という求人開拓の職員も配置しておりますので、この推進員による求人開拓にも取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 243 ◯ふくし山委員 正式に引き上げが決まったわけではございませんので、今お話にあったとおりなんですけれども、意外と実雇用率は高いんだということでしたけれども、それでも未達成のところが約四割まだ残っていると。そういったところにいろんな手だてをしているようですけれども、これをよく見てみますと、企業としてそういった整備が、きちっと迎えるだけの整備がなされていないところもあるのかなという感じもするんですよね。  そういった意味で言うと、例えば、就職をしたいというう希望者が多くなっているということ、就職意欲がふえている、バリアフリー化が進んでいると、そういった全国の傾向にあるということでしたけれども、鹿児島県もそのようにとらえていていいんでしょうか、実情としてはですね。 244 ◯桑木野雇用労政課長 バリアフリーの実態について数字的なものは持ち合わせておりませんけれども、障害者の就職件数が年々ふえている実態を考えますと、そういう意味では、ある程度の働きやすい職場環境の整備が進みつつあるのかなという気はしております。 245 ◯ふくし山委員 さまざまなことで企業にもいろんな体験をしていただいたりして不安解消を図るとかいったような、そういった環境づくりに取り組んでいかれるといったようなことでしたけれども、やっぱり障害を持った方々に対する理解も大分進んできたということが大きな要因ではないかなという気持ちもしておりますので、これが実際に上がるのかどうかわかりません。  国や地方自治体も二・一%から二・三%になったり、教育委員会も二%から二・二%に引き上げられるといったようなことで、足元もなかなか大変ですけれども、そういった企業に対する周知、さらにはそういった雇用率の引き上げに今お話があったような観点から御尽力をいただきたいと思います。  以上です。 246 ◯田之上委員 霧島市のアルバック九州への対応について先ほど要望ということで申し上げましたが、質問をさせていただきたいと思います。  いろいろ対応をいただきながら、関係市町とも連携をとっていただいて対応をしていただいているようであります。  そこで、特別労働相談会も開催したということで、相談数が三十二名ということでここに列記されておりますが、今のアルバック九州の問題についてどのような状況なのか。あるいは相談数の中でどのようなことが相談をされているのか、お尋ねをいたしたいと思います。 247 ◯桑木野雇用労政課長 アルバック九州につきましては、希望退職の募集が始まりまして、六月一日と七日、それから十三日の三日間にわたり、県といたしまして特別相談会を実施してきた、あるいはするということにしております。  この中で三十二名の方が相談にお見えになっておりまして、その内容を見ますと、例えば転職等の判断はどうすればいいのかとか、雇用保険、社会保険、それから年金の関係はどのような手続をしたらいいのかと、ある意味、専門的ではございますけれども、基本的な手続についての質問が多いというふうに把握をいたしております。  あるいはまた、今後、退職した場合に資格を取りたいんだけれども、どういったような方法があるかといったような相談も多く寄せられておりまして、その意味でアルバックさんに対しても、離職予定の方、希望退職を予定されている方に対してまた一段と丁寧な説明会等、説明をしていただくようにもお願いをしているところでございます。  以上です。 248 ◯田之上委員 今、相談の内容も答弁をいただきました。  やはりこれからいろんなものがまだ出てくると思います。先ほども申し上げましたが、やっぱり地域経済に与える影響、今いろいろ相談がありますとおり、離職者の方々への対応ということが出てまいりますので、しっかりとこれは関係市町とタッグを組みながら、適切な対応をお願いをしておきたいと思います。  そこで、九州アルバックの会社の今後の考え方といいますか、どのようなことがあるのかもお教えいただければと思います。 249 ◯井多原産業立地課長 御質問の趣旨はアルバック九州としての企業としての事業展開についてということでよろしいでしょうか。(「はい、そういうことです」という者あり)  本会議の答弁でも答えさせていただきましたとおり、地元紙での報道は五月二十五日でしたけれども、私どもへは、四月二十三日にアルバック本社とアルバック九州の役員が来庁いたしまして、今回の希望退職を募る、あるいは会社として全体的な事業の内容の見直しをするというような御説明をいただいたところでございます。  現在、今回の大きな企業業績が悪化した要因につきましては、液晶パネルあるいは太陽電池を製造する装置をつくっている会社でございまして、御承知のとおり液晶テレビも相当安くなっておりまして、あるいは太陽電池につきましても中国製のものが入ってきておりまして、価格競争にさらされているというようなことで、そのアルバックのお客さんであるテレビメーカーでありますとか、太陽電池をつくるメーカーからの受注が急激に落ち込んだというふうに聞いております。  もともとは真空技術を中心とした会社でございます。非常にユニークな技術を持っていらっしゃいますので、今後、新しい稼ぎ頭といいますか、そういうところを検討をされていくというふうに考えております。  アルバック関係の国内での工場というのは、鹿児島と青森の二カ所に今集約をされてきております。先ほど部長の答弁でも若干ありましたけれども、海外でも事業展開をされておりますけれども、国内での新しい事業を立ち上げる際のいわゆるマザー工場としての機能を残して霧島市で事業を継続していくと説明を受けております。 250 ◯田之上委員 先ほども要望いたしましたが、どうぞ的確な対応をしていただくようにお願いをいたしまして、終わります。 251 ◯桑鶴委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 252 ◯桑鶴委員長 ほかにないようですので、県政一般を終了をいたします。  以上で、商工労働水産部及び労働委員会関係の審査を終了いたしますが、委員会の質疑を通じて重要な指摘あるいは提言などがあったやに委員長として受け取っているところでございまして、商工労働水産部及び観光交流局の審査は今議会、きょうで終わるわけでございますが、委員の皆様方で指摘事項あるいは提言するようなことがありましたら、委員長報告に盛り込んでいきたいとも思っていますし、また、委員の皆様方の意見をまとめて申し入れなどにつながればと思っていますので、ありましたらここでお願いをいたしたいと存じます。 253 ◯日高委員 私、最後にちょっと申し上げました種子島火縄銃の件は、どうも自分でいろいろ説明を受けているんですが納得いきませんので、局長はそういうところからですね、観光面も含めてやはり活用するべきじゃないかと私は思っていますので、それも含めてぜひ話をしていただくようにお願いしたいと思います。 254 ◯桑鶴委員長 ほかにありませんか。  私どもの委員会の意見まとめとして。 255 ◯西高委員 であれば、先ほどお願いをしました、うちの志布志港の新しい産業の創出とそれから雇用の場をつくり出すということで、そちらのほうもお願いをいたします。 256 ◯桑鶴委員長 わかりました。  皆さん、そういうことでよろしゅうございますか。  また、文言の内容とかは当席に一任願いたいと存じます。  以上で、商工労働水産部及び労働委員会関係の審査を終了をいたします。  なお、明日六月十二日は、午前十時から農政部関係の審査を行います。  本日の委員会は、これで散会をいたします。  御苦労さまでございました。        午後三時三十七分散会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...